Saturday, June 14, 2008

古本屋みつける

先週のサルマンラシュディ講演会の行われた街にまた行ってみた(20キロくらい離れたところにある)。マコンドという古本屋を友人が教えてくれたからだ。マコンドはガルシアマルケスの百年の孤独にでる架空の町らしい。

日本の古本屋にはまだ負けるけれど、かなりおもしろい本屋だった。本の種類が豊富なこと。そして、まだかなり新しい。本屋で本を探す楽しみを味わえるところでる。2時間ほど狭い店の中をぐるぐるとし、数冊買ってしまった。

そして、次に見つけたのは小さなCD屋。クラシック、オペラ、ジャズ、ブルース、そしてワールドミュージックを取り扱う。品数は少ないけれど、チェーン店のCD屋で、この種のCDを揃えているところはない。

確かにインターネットで検索すればなんでも購入できるけれど、本やCDを手にとって買い物するというのは楽しい。

早期退職、ローナの場合

最高気温28度。曇りから晴れ。ちょっとムシムシ。

昨日はローナの退職日で、水曜日に退職おめでとう会があった。強烈なブルドック顔といつもポジティブな姿勢の彼女は猛者の多い会社の中で人気があり、昔の写真もいっぱいスクリーンに映し出される。涙のお別れ会になるかと思いや、流石ローナ。皆を笑わせ、20年はあっという間にたつというメッセージを私達に残してくれた。

ローナは60歳に近いくらいじゃないかと思われる。明日の日曜日には早速、故郷のアイルランドに飛び、母親の93歳の誕生日に望むとのこと。そして、退職後の生活はアイルランドでのB&Bの経営だ。これから、建築許可を申請するということで、これはなかなか大変なことらしい。もし、許可がおりないようであれば、カナダでインテリアコーディネータなどの仕事にとりくむとのこと。これから、また彼女のチャレンジが始まる。

60歳はまだ若い。現在の人間の寿命を考えると、確かに次があるって思えてくる。

Sunday, June 08, 2008

サルマンラシュディ講演会

気温32度。ムシムシ。強風。夕方雷雨。ガソリンリットル1ドル34セント。

だめもとで、やはり講演会に足を運んだ。そして、やっぱりダメだった。。。教会入り口には体格のいい男性がたっていて厳しくチケットのチェック。おねが~いとすがる数人にチケットがないと入場できませんと対応していた。またまた悔しさがこみ上げる。

帰り道は、雷雨竜巻警報の出ている中運転。黒い雲の下をちょうど走った感じで、大粒の雨と雷の中を走りぬけた。

教会の近くにカーウォッシュならぬ、ドッグウォッシュの場所を見つける。

Saturday, June 07, 2008

またまた地元講演会をのがす、、サルマンラシュディ

隣町の本屋が30周年記念をかねてサルマンラシュディの講演会を開くと知ったのはかれこれ一月半前。10ドルで彼の新刊朗読とお話が聞けるという事でずっと楽しみにしていた。

しかし、、、田舎の隣町。。。ということで、あなどったのがまずかった。。今日、「明日のチケットちょうだい」、って行ったところ、前日に何を今更という態度で呆れられた。講演会会場も当初の400人収容できる教会から600人プラス100席椅子を並べることのできる教会に変わったんだよって。つまり700枚のチケットがあっという間にうりきれたのだった。。。「彼は大物だし、このグエルフ(田舎の隣町の名前)はクールな街なんだ」なんて自負された。でもさ、ねぇ、なんとかどうにかならない??当日並んだらどうにかなる?とかしばらく粘ったものの。無理だねって。ガーン

確かに農学部や獣医学部に抜きん出る大学がある古い街である。後ろにいた女性が、「我町の住民が文化的行事にこうした形で反応した(700枚即売)というのはうれしいことね」といっていた。

う~ん、やぱり仕事に忙殺されていると、こうしたことに手を打つ時間も損なわれてしまっているのかもしれない。。。

"Beach Music", Pat Conroy を読む

晴れ、ムシムシ、最高気温32度。ガソリン代はついにリッターあたり1ドル34セント!!

旧隣人のおじさんが勧めてくれた本。この作者はバーバラストライサンドとニックノルティ主演の映画「プリンスオフタイド」の作者ということもあり読む気になった。この映画、結構好きな映画なのだけど、後半の余計なラブシーンが映画の緊張感をたるませるところかな。ということで、「プリンスオブタイド」を読むつもりが、本屋で手に入らず(カナダの本屋は全く本の品揃えが悪い)、この「ビーチミュージック」にとりかかることになった。

ジョージア州の隣にあるサウスカロライナ州を舞台に繰り広げられる幼なじみとその家族の話。ここには、ポーランドからの強制収容所から生き延びたユダヤ人老夫婦もでてくる。おじさんいわく、ストーリー性があり読ませる本ということだった。確かにそうなんだが、、そして大いに楽しんだのだが、ストーリー性という点ではジョンアービングの方が優れているなぁと思う。なんというか、ジョンアービングの小説は突拍子もないところもあるのだけどしみじみと伝わってくる。ビーチミュージックはストーリー性はあるしうまく表現されていると思うけれど、ちょっとハリウッド映画のウルサイストーリー性を感じたのよね。全ての登場人物一人一人が皆複雑なバックグランドを持っていて、その種明かしが全て最後に一気にやってくる。見せかけ自殺事件とか、愛情表現の下手な軍人の父親が死んだと思われた息子をイタリアで追い詰めるとか、ハイウッド映画っぽい。こうしたストーリーを映画でしか感じることの出来ない私は、なんかウソっぽいなんて思ってしまう。北米人は、こうした展開を身近に感じるのだろうか。

今年は、まだ全然本が読めていない。。 次はこの間シカゴ大学の近くの本屋で見つけたプリンスオブタイドにとりかかろうか。。。