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Thursday, February 13, 2014

メットオペラ;ドヴォルザークのルサルカを観る

2014年2月9日(日曜日)、今日も雪。ソチオリンピックが始まった。

チェコの作曲家のドヴォルザークのオペラ、ルサルカは、美しいオペラでとっても良かった。好きなオペラはなに?と聞かれたら、ルサルカ!と答えるかもしれない。

今回の指揮者はモントリオール出身のヤニックセグイン。彼の指揮も大好き。現在はフィラデルフィアの常任指揮者にもなっている若いスター指揮者。なんでも交響楽団のもつ伝統的なスタイルを尊重し、かつ指揮者としてのヤニックのスタイルも引き出すことの出来る魅力的な指揮者らしい。なるほどうなずける。

絵画を思わせる古典的舞台セッティングのルサルカ。昨年ロンドンオペラハウスで遅まきながらのルサルカの初上演があったらしい。モントリオールの新聞ガゼットによると、この演出は、ザルツブルグ音楽祭で上演されたと同じもので、ここのところヨーロッパに蔓延している傲慢な知的主義を反映したものと揶揄している。なんでも水の妖精の姉妹は、売春宿で働く売春婦という役になっての登場だったらしい。いやはや。。。

オーストリアのザルツブルグ音楽祭では、画期的な演出のオペラが上演される。アナネトレブコの2007年のザルツブルグ音楽祭での現代版のラトラビアータは、シンプルで素晴らしいものだった。でも、先日フランス語のテレビ番組のオペラチャンネルを見ていたら、なんとフィガロの結婚が、コンピューターのあるオフィスで働くビジネススーツの男性女性で舞台が作られていた。げんなりして見る気を失いチャンネルをかえた。。


午後になってぼたん雪が降り始めた旧市街区

Saturday, August 31, 2013

メットオペラ:ロベルトルパ-ジュのニューベルングの指環ドキュメンタリー

カーレッドホッセイニ読後、退屈して、テレビをつけたらPBSで2010-2011年、2011ー2012年メットシーズンのワーグナーのニュベルングの指環の舞台裏ドキュメンタリーをやっていた。

ワーグナーの超大作をシルクドソレイユのロベルトルパージュがプロデュースすると言うメットにとっての大きな賭け。オペラは進化していかなくてはならぬというメット支配人のピーターゲルブの経営方針による画期的な試みである。

「ラインの黄金」では、オープニング三日前のリハーサルで、最後のシーンの舞台装置が機能しない。そして迎えたオープニングの夜、やはりだめ。最後の最後に登場する歌手の代役のアクロバット陣営は、舞台下にロープでつながれ横たわって出番を待つけれど、そのままで幕がおりる。ステージマネージャーが、「だめだ、機能しない。どうする?。。。よし、そのまま終わりだ。。」という、冷静ながらもパニックを隠せない咄嗟の会話が聞こえる。オープニングから数日後の舞台リハーサルで、舞台設備が機能するのを確認し、今夜はニューヨークタイムズの評論家もくる。オープニングの不備の報復だ、、とピーターゲルブが舞台装置監督と話す。

「ワリキューレ」オープニングの夜、デボラボイドが、舞台登場。そして、すぐさま舞台装置の上ですべって転ぶ。裏方は、ライブは常に予期しないことが起こるもの、とさすがに冷静である。舞台前の控え室でデボラは、緊張した様子を隠せず、何でこの役をひきうけたのかわからない、と、カメラに向かってつぶやく。ワーグナーのリングでロベルトルパージュの新プロダクションなんて、エベレストに上るようなもの。。。と真っ青。オペラの舞台ではみたこともない巨大ばサーカス舞台とも思える舞台装置。ラインの黄金では、ラインの乙女達が宙に浮いて歌う。リハーサルで、ロープで支えられている一人のソプラノは、「怖い。立ち上がれない。」と、数メートル下から見上げる関係者に嘆く。高所恐怖症じゃだめね。
また、バスバリトンのアルベリッヒ役の大男もリハーサル中に不安定な舞台装置が安全じゃないといってあわや舞台拒否するような場面もあり、関係者数人が歩み寄り、ココはロープを使っているので揺れる感じがあるけれど、至って安全であると、強調する。そして、さらにのろわれたかのように、メット指揮者のラビーンが病気で降板、そしてジークフリート役のテナーがオープニングの4日前に体調を崩したとキャストから外れる。
急遽代打の副指揮者のイタリア人のファビオルイジがリハーサルに現れ、ルパージュとフランス語で、とっても複雑だ、、と不安を隠せない様子。

2時間あまりのドキュメンタリー。このドキュメンタリーは、プロジェクトマネージメント例として最高じゃないかしら。

メットで働きたいな~。

Thursday, June 07, 2012

メットHD2011-2012シーズン終わる

4月14日、ヴェルディのラトラビアータで2011-2012メトロポリタンオペラシーズンが終わった。2005年のザルツブルグ音楽祭で大喝采をあびたWilly Deckerのプロダクション。実はDVD も持っていて、何度繰り返してみたことか。DVDはAnna Netrebkoで迫力満点。ということで、やはりふけたなと思われるNathalie Dessayのヴィオレッタは今ひとつ、彼女体調も悪くて、1幕でのクライマックスのハイCをミスした。でもこのオペラ、最初から最後まで、歌い手はかなりの技量と体力を要求される大変なオペラだと、素人目にもわかる。

また、メットオペラでお目にかかるソプラノ歌手をみるかぎり、このヴィオレッタをできるソプラノはそういないんじゃないかな。。いや、技術的にはできると思う、でも若さと美貌、そして何よりも太っていないというソプラノ歌手がAnnaとNatarileくらいしかいない。今シーズン女性歌手は明らかにみな体重が増えていた。Annaしかり、Deborahしかり。シーズンプログラムは数年前に決まり、衣装合わせもプログラム写真の都合1年前くらいには終わっていると思う。でも、その後上演までの1年間で歌い手の体型はかなり変わると思われる。衣装のサイズがあわなくなるのではないだろうか。。

今シーズンはメット音楽監督兼首席指揮者のJames Levine体調不要のため、FabioLuisiが急遽副から首席指揮者となった。そのため、今シーズンのFabioのヨーロッパでの演奏会は変更を余儀なくされ、他の指揮者とのスケジュール調整に音楽界は、結構な混乱を招いたらしい。事実、Fabio はメットの副指揮者とはいえ、ピンチヒッターで、今までのメットHDで、お目にかかったことはほんとない。それが、今回は1ヶ月にワーグナーからモーツアルト、そしてヴェルディと。。多忙きわまりない。シーズン最後にはこの1ヶ月の間にメットオペラの指揮をした回数の記録を破るにまで至る。これは、すごいんだかなんだか、実は、北米体質の商業ベース、大量生産以外のないにものでもないのではないだろうか。器用なメット、、といえるかも。

Fabio が、インタビューで、メットオペラのオケや舞台をほめつつも、ヨーロッパのオペラは歌い手のみならず、楽団メンバーの個性も強いという発言があった。
ふむ、ヨーロッパでの本場のオペラを見たいなぁ。

Sunday, June 05, 2011

カナダオペラ団、オルフェオとエウリディチェを観る

晴れ、23度。昨日の雷雨の嵐から一転。青空の広がる初夏のお天気。

5月24日の公演前日の夜、いとこからオペラの切符が2枚余っているとのことで、二つ返事でOkし、カナダオペラ団のライブを初めて観に行った。地元のオペラ団の本拠地がトロントに劇場を構えたのが4年ほど前で、場所は、昔、トロントで働いていた時のオフィスの裏側。メットオペラで世界最高のオペラを楽しめるから、、ということで、地元オペラ団のシーズンチケットの購入をやめた、、なんて人たちがいるよ、なんて話を聞いていたけれど、火曜日の夜ににもかかわらず、結構な入り。でも、最上階の真ん中の席でメットオペラの2倍の料金だから、ファンがメットオペラのみに専念するのも無理はない。

昨シーズンにメットでも上映されたギリシャ神話のオペラで、メットでは男性役をメゾソプラノの女性が歌っていた。今回のライブは男性歌手、カウンターテナーということで、女性のような裏声で終始歌い続ける。そして、このプロダクションが、シンプルでよかったのよね。何でも2005年のシカゴオペラのプロダクションのもので、かなりの現代版。ギリシャ神話だからといってその時代そのものを舞台にもってくるのもいいけれど、舞台や衣装など時代背景を全く無視した現代版はかなりいい。

ということで、期待度の低かったカナダオペラ団のライブだったけれど、シンプリシティということで”マル”かな。

Saturday, January 16, 2010

メットオペラ;カルメン を観る

曇り、プラス1度



カルメンということもあり客入りは上々。今日の指揮者はYannick Nezet-Seguin 。この新作カルメンでメトロポリタンオペラデビュー。なんだか見たことがあるなぁ、と思ったら、モントリオール出身の若手指揮者(1975年生まれ)で、6年くらい前に、地元交響楽団の演奏会で、この指揮者の指揮をみた。なぜ覚えているかというと、やはり強烈に印象に残っていたからだと思う。若くて、エネルギッシュで、当時のおじいさん常任指揮者とは格段の差があったのを素人ながらわかった。これは、年齢的なものではなくて、やはり才能。人間的にもとても穏やかで明るいというイメージで、今日の休憩時間でのインタビューでも、やはりその印象は変わらなかった。メットで指揮することをこの上もない光栄なことと興奮気味に話していた。19歳でモントリオールの合唱団の指揮者に就任、その後着々と活躍しているようだ。すごいなぁ。

今日のカルメンで落ち着かなかったのは、最後の4幕。とにかく、ここのところのオペラのドレスは胸元のカットがかなり大きい。今日のオペラは情熱的で激しく、半肩だしの胸の大きく開いたドレスから、胸がはみ出すのではないかという不安にかられて仕方がなかった。数年前のスパーボールでのジャネットジャクソンのときは意図的だったけれど、ポロンって感じで今にも出てきそうだったのよね。

Saturday, January 09, 2010

メットオペラ"Des Rosenkavalier", Richard Strauss を観る

晴れ、マイナス12度

イギリスは異常気象で大雪、ということでサッカーの試合がキャンセルされているそう。テレビで見ると、雪、雨、そして霙の降る中、選手が走っている。

今日は今年初のメットオペラ、近隣から聞きつけたのか、今日はいつもの2倍くらいの観客動員数。穴場なのがばれたのかもしれない。来週は、人気のカルメンなので、もっと観客が増えるかも。

Sunday, March 22, 2009

メットオペラ:マダムバタフライ、ラソンナンブラ

気温が13度まで上がったかと思うと19日は雪。週末は風もなく穏やかで気温は6度。

3月はマダムバタフライに続き、ファンディエゴフロレースとナタリーデュセーのオペラ。

マダムバタフライは、日本人には耐えられないほど衣装がめちゃくちゃで、素晴らしいオペラにもかかわらず失望。かつらは折り紙張り合わせ、かんざしならぬ大型造花がドンと頭に。振袖風ドレス。蝶々婦人のママがなぜか角隠ししてる。蝶々夫人に求婚するやまうち(だったっけ)は、侍姿プラス山吹姿。あんたはいったいダレ???って感じ。なんでも、ディレクターの中国人の奥さんが衣装担当で、彼女のおじいさんは広東オペラに携わっていたということで、なるほどうなずける。広東オペラと北京オペラの違いは定かではないけれど、あの独特の色彩がそのまま使われていた。日本に行き、能や文楽も楽しんだというけれど、、、。友人の一人いわく、いまだかつてマダムバタフライで舞台衣装に満足したという日本人は聞いた事がないとのこと。NYには日本人が沢山いるのに、どうしてコンサルタントしてもらわないのだろうか。。との弁。もう一人の知り合いも同意見。衣装担当者は、自由な発想が求められるし、必ずしも日本の正統文化に習う必要はないけれど、ここまでめちゃくちゃだとねぇ。

昨日は、睡眠中に歩き回る習癖から婚約者との間にトラブルを発する、という他愛もない話のオペラ。でも、ペルー人のテナーフロレースが絶賛。声量、音域、ハイC、とけた違いのダイナミックさに予想通り感激(スクリーンに向かって拍手もした)。ナタリーも素晴らしいけれど、フローレスの声量に圧倒される感じ。本来舞台設定はスイスなんだけれど、ニュープロダクションということで、設定はマンハッタンのリハーサル場。これも、メットの前向きな取り組みなんでしょうけれど、成功とはいえないと思う。歌詩とマッチしていないのがあまりにも明らかで、違和感を感ぜずにいられない。カメラワークも珍しく雑で、胴体だけアップになったり。。ま、こんなこともありますかね。

ニューヨークの会場は、フロレースのテナーを聞きに来たと思われる観客でいつもより一杯だった。

今シーズン最後は5月で、新進のメゾソプラノ歌手の登場。宣伝で映し出されたけれど、素晴らしい!彼女のCDも手に入れたいと思ったほど。楽しみ!

Saturday, January 24, 2009

最近のメットオペラ

快晴、マイナス15度
11月22日:la Damnation de Faust, Berlioz
12月20日:Thais, Massenet
1月10日;La Rondine, Puccini
1月24日:Orfeo ed Euridice, Gluck

ベルリーズのファウストは、シルクドソレイユのプロデューサーによるもので、視覚に訴えるテクノロジーを駆使、また2次元にとどまらず舞台で3次元の動きを見せるという素晴らしいものだった。1月17日にアンコール上映があり、かなりの友人に勧めたけれどどれだけ行ってくれたかしら。

タイスはメットカバーガールのレネーフレミング。彼女のパワーを感じさせる迫力。でも、いつもレネーの舞台ドレスは特製の誰それデザイナーのドレスというのが話題になるのがなんかねぇ。

ロンダインはプッチーニ唯一の誰も亡くならないオペラとか。ソプラノ、テナーは本当の夫婦。奥さんはルーマニア人。バリトンのメットデビューの男性もルーマニア人で、ルーマニア人のオペラ歌手をちらちら見る。新しい演出ということで、最初のオペラは7歳の時にスカラ座で観たというオペラ通の友人も一緒に。彼もかなり感動の様子。プッチーニということでか、いつもより観客が若干多く40人くらい。なんでも近くの小さな町でも満席という状況らしい。とすると、この地元の映画館での上映は本当に穴場だ。

今日のオルフェオとユリディチェは、Mark Morrisがプロデューサー。ギリシア神話のなんともへんちくりんな話のオペラ化なんだけれど、かなり現代版としての演出。当然のことながらダンス振り付けもMarkMorris。おそらく従来のオペラだと、オーケストラの長い演奏が続くだけのところに、ダンスをもってきたのだと思う。これが、コンテンポラリーダンスであることはいいのだけど、振り付けは今一だったというのが感想かな。NYCの劇場での観客も少々戸惑っていた様子で、ダンスが終わったところで、拍手すべきかどうか、数秒間があり、まばらな拍手となっていた。このオペラ、この間みたスラムドッグミリオネアの映画の中でチラリと出たように思う。それは、ギリシア舞台バージョンの演出だった。。。 オルフェオはテナーではなく、メゾソプラノ女性。MarkMorrisがぶらりとさがるネックレスとショッキングピンクのショールであらわれ(普通のプロシャツとパンツの格好の上に)、なるほどゲイが演出すると、オルフェオも女性になるわけだ、、、という友人の弁。

でも常に革新的であるべきというモットーにたっているメットだから、さすがといえないでもない。

Monday, November 24, 2008

メットオペラ;ドクターアトミック

11月8日の上映。地元の映画館は相変わらず観客数20人強。このままだと、来シーズンの上映は難しいかも、、と気をもむところ。

オペラのタイトルドクターアトミックは、原爆開発のマンハッタンプロジェクトの責任者であり科学者でもあるロバートオッペンハイマー(J. Robert Oppenheimer)を指す。このコンテンポラリーオペラは、1945年のニューメキシコでの原爆実験までのオッペンハイマーの苦悩とその政治的背景をつづる。

宣伝予告で観た時は、通常のオペラの愛と憎しみと狂気(?)なるもは見られず、今一乗り気のオペラではなかったのだけど、以外や以外、これがなかなかよかったのよね。なんでも、彼らの歌う歌詞は、あるものは残された記録文書のものにメロディをつけるというかなりユニークなものだったらしい。定番オペラではなく、こうしたコンテンポラリーなものに取り組むところはさすがだなぁと思う。

Tuesday, October 28, 2008

メットHDオペラ:サロメ、10月11日

1幕休憩なしのサロメは、中盤から一気に盛り上がり、フィンランド出身のソプラノ歌手カリタマティラの絶対的な迫力に圧倒された。

サロメの一場面で7つのヴェールを脱いでいくシーンがあり(いわゆるストリップです)、2004年にメットオペラでサロメを歌ったカリタは上半身裸の姿で観客と向かい合ったそうだ。ということもあり、今回メット総支配人は今回は上映スクリーンにそうした場面をお見せする事はありませんと先に説明があったらしい。実際は、上半身裸の後姿から、両手の平で乳房を隠すポーズで一瞬ふりむいた!ヨーロッパでは、数人のソプラノ歌手が上半身裸の姿を観客にみせており、あるソプラノ歌手はその姿で5分間も歌いつづけていたそうだ。

昨年のメットでカリタマティラはマノンレスコーの役を演じている。このときは、なんとなくヒステリックな印象で、迫力あるけれど、あまり好きなタイプじゃないなぁ~という印象だったけれど、今回の体当たりの演技で、ファンになったかな。

次回はメット初演のドクターアトミック。原子力爆弾発明者の話のよう。予告の感じではオペラというよりミュージカルの印象をうける。

Thursday, September 25, 2008

メットオペラシーズン始まる:オープニングナイト 9月22日

HD上映もこれで3シーズン目を迎えるけれど、平日の夜のオープニングナイトの上映は今回が始めて。何度も言うようだけれど、「労働者の町」と称している地元の映画館でのオープニングナイト、はたして観客はどのくらい(少ない)だろうかと思いながら足を運んだ。やはり少ない。。。う~ん10人かな。。

レネーフレミングのソプラノは素晴らしい。演技も上手。メットオペラ125年の歴史で初のオープニングナイトを飾る女性となったということ。3つのオペラから各一幕ずつのパフォーマンス。それぞれのドレスは有名デザイナーの手によるもので、さながらファッションショー。最初のラトラヴィアータの赤ワイン色のドレスが豪華、最後のカプリチオのドレスは、シックだったけれど、ガウンの感じがいわゆるねんねこスタイルに見えて仕方ない。そしてガウンを脱いだ時、レネーフレミングの背中に一本の襟巻きの黒い毛がくっついていたのが気になった(最初役柄で刺青かしらと思ったくらい)。そして、ねんねこガウンをまた身にまとった時、裾が折れて畳み込まれた感じでの着こなしとなってしまった。もう、このデザイナーにオペラ衣装の仕事はこないかも。。。

舞台はレネーの一人舞台。テナーもバリトンもかなり良かったけれど影をひそめていた感じ。NYタイムズの批評もレネーの演技のみ絶賛。オープニングナイトということで、一つの通しオペラではなかったので、個人的にはちょっと盛り沢山かなという印象。まさしく、レネーフレミングのためのオープニングナイトプログラムだったように思える。通常、このオープニングナイトは、政治家の所信表明のようにメトロポリタンオペラの今シーズンの意気込みを表すのが慣わしらしい。つまり、革新的なオペラや演出方法をこのオープニングナイトにもってくる。そうした意味では、今回の伝統的な3つのオペラでのオープニングナイトは例年のものとは異なるそうだ。これも、メットオペラスターレネーフレミングの3年前からの約束を実行したもので、2年前に就任したメットのジェネラルマネージャーもそれを変更する意向はなかったらしい。

Sunday, April 06, 2008

HDメットオペラ:ラボエームを観る

晴れ、気温14度。雪解けが進み川の水位がぐっと上がる。月曜日と火曜日は最高気温17度の予報

映画「ムーンストラック」でのNYメットのオペラシーンがこのプッチーニのラボエームで、パン職人のローニーの部屋でレコードから流れる音楽もラボエームである(ポスターも貼ってある)。聞き覚えのあるメロディが次々と流れ、感情の盛り上がりを情熱的に表現する感動のオペラだった。メットでも上演回数の多いオペラの一つと説明された。圧倒される舞台装置とキャストの人数の多さにもびっくり。オペラを見て泣くなんて思いもよらなかったけれど、目が若干潤ったカナ。

今回、映画館に行くと、いつもの4倍くらいの観客で、劇場が半分くらいうまっていてびっくり。いつもの席よりも3列ほど前の席に陣取り、若干、近すぎるくらいの距離での鑑賞となった。トロント市内の映画館では通常2つのスクリーンを使って放映のところ、急遽3スクリーンにし、すぐさまチケットが売り切れたと聞いた。やはり、ラボエームということで観客動員数がぐっと増えたようだ。

今シーズンのメットオペラもあと一回を残すのみ。去年セビリアの理髪師で登場した若きペルー人のテナーの登場である。予告でチラリと彼の声を聞くと、やはり輝きが全然違う。う~ん、楽しみ。

次のシーズンは放映回数を8回から10回に増やすそうだ。

Sunday, March 23, 2008

メットオペラ:トリスタンとイゾルデを観る!

3月23日、イースター休暇で金曜日から3連休。晴れの良い連休でした。金曜日の夜はマイナス13度。今日は日中散歩する。

昨日のトリスタンとイゾルデはハプニングなく無事終わりました。2幕目では、ソプラノとオーケストラのパワーに押され、テナーの声が余り聞こえないなぁ、なんて思ったけれど、3幕目は殆どテナーの一人舞台。イゾルデのメイドのメゾソプラノが1幕で輝いていました。やっぱりワーグナーだなぁと感じた次第。少人数の登場人物で歌い手の力を思う存分試すという感じ。最後に至るまでにはすっかり圧倒されていました。

先にも書いたようにオープニングからハプニング続きだったこのオペラ。ソプラノのインタビューによると、4人のテナーとは、全くリハーサルがなく、すべて初対面でのラブシーンとなったらしい(2幕目)。突然のメットデビューとなったロバートディーンスミスは、3月14日にメットから連絡を受け木曜日の20日にベルリンからニューヨーク入り。20,21日とピアノリハーサルのみで、土曜日当日初めて舞台装置に足を踏み入れたとのこと。日曜日には、再びベルリンでの舞台のためヨーロッパへ。本人、2009年の12月にメットでデビューする予定だったらしいが、思わぬ早期デビューとなったわけです。

舞台装置はまたまたメットならではの深い奥行きと高い天井を利用したもの。でも歌い手にとっては大変な舞台装置だったと思う。なるほど、先の公演でテナーがひっくり返ったわけがわかりました。なんと、舞台に傾斜がついているのです。メイド役のミッシェルは、今日は、蛋白質の高い良質の朝食を食べて、舞台にそなえ、休憩にはプロティン入りジュースを飲んで臨んでいます、なんていうくらいの5時間に及ぶ大変なオペラなのに、それに加えて、屋根の傾斜の上で歌うような舞台にはそれはそれはお疲れのことだったと思う。ちょっと、歌い手のことも考えたら・・・なんてチラリと思うでもなし。ちなみに、照明は素晴らしかった。。。

男達のヘアスタイルはなんとお相撲さんのマゲスタイル。テナーのロバートは誰かに似ていると思っていたら、元横綱千代の富士でした。

Saturday, March 22, 2008

メットオペラ:トリスタンとイゾルデ

晴れ、

今日はこれから待望のオペラ。ワーグナーのトリスタンとイゾルデと聞いただけでゾクゾクする。なんと、時間を確認したらいつもは1時半開始なのに今日は12時半開始で延々6時間弱という長編だということに気づいた(よかった、時間を確認して。。。)

前回のピーターグライムは、漁村を背景とした華やかさの全くないオペラだった。かなりテナーの力量もためされるものだったらしいけれど、ニューヨーカーマガジンの批評によると、メットでは20年ぶりくらいの上演で、今回のオープニングにあたっても空席が目立ったらしい。

今日のトリスタンとイゾルデも、ちょっとハプニング続きらしい。カナダ人テナーベンハップナーがウィルスにやられて、オープニングを含む最初の4公演で歌えず、彼の代理はかなりの酷評を得たとのこと。他にも、舞台装置からテナーがすべって、異例の途中休憩となり、テナーの無事を確認してからの再開。メットデビューのソプラノ歌手は緊張のためか(?)、ニ幕目で不調を訴えて代理(メットデビューをはたす)をたてるという有様だったらしい。ということで、先週の金曜日は3人目のテナーと代理のソプラノでの公演だったよう。今日の公演はトリスタン役では初めてメットで歌うというロバートディーンスミス。どうなる事か、ワクワク

Sunday, February 17, 2008

メットオペラ:マノンレスコー、アニメ映画ペルセポリス

青空の広がる最高の土曜日。明日は雨とか。

またまた待ちに待ったメトロポリタンオペラ。ここ労働者の街でのライブ映画館上映も、ぼちぼちと観客の数は増えてきた。40人くらいにはなったかな。ホント近いと便利。がらんとしているから席の確保も容易だし。

毎回メットのオペラをみて感心するのは舞台装置。最初にNYCでメットのオペラを見たとき(17年くらい前かな)、舞台の奥行きの深さにビックリしたのを覚えている。今回のマノンレスコーは毎回舞台装置が大幅に変わるため、各幕ごとに15分以上の休憩があった。3幕の背後には既に4幕の舞台が準備されており、ステージ自体が動くという感じだった。また、主役が世界各国からの選りすぐりであることは、以前に書いたけれど、その他の歌い手達が、アジア人黒人を含む様々の人種が混ざっているのもまさにニューヨークならではという気がする。 ちなみに、今回は休憩の間に舞台動物達も紹介された。


メットの後、日本でも話題になっているペルセポリスのアニメを見に行った。昨日のレビューによると、アニメといってもディズニーのアニメを想像してもらっちゃー困りますなんてことが書かれていた。お母さん役の声はカトリーヌドヌーブ。やはりフランス語は心地良い響きね。でも95分に集約されているため、話のテンポが速い。イラン革命やイランの歴史に事前に触れていると、話についていきやすいかも(本を読んでから見るといいと思う)。映画は、そうしたイランの現代史を背景に、主人公マンジェーンの少女時代から20代までの人生を描く。これは、背景こそ異なるものの、世界共通の若者の感性以外のナニモノでもないと思う。この本は3年前に購入し、友人にも読んで~と押し付けたり、プレゼントしたりもした。私は、100回近くは読んでいるな。外国で暮らす孤独という感覚が共有でき、時に胸にぐっとくる本なのである。白黒漫画、アニメも同様に白黒のところが、センスの光るところ。。

Wednesday, January 23, 2008

メトロポリタンオペラ;ヴェルディのマクべス

1月23日。昨日は予報以上の積雪で衝突事故が各地で相次いだ。ガソリンはリットル当たり1ドルを久しぶりに下回る

1月12日の土曜日はメトロポリタンオペラの日だった。やはり圧倒された。歌い手も世界各国からのよりすぐりの歌い手で、さすがメトロポリタンオペラ!。ロミオとジュリエットはフランスオペラでフランス人のテナーとロシア人ソプラノ。2回目のヘンデルとグレーテルはエンゲルベルトフンパーディングのもので、英語オペラ。主役は英国人だったと思う。北米人ではない英語だった。今回のマクべスはイタリア人。舞台裏でのインタビューでは、みなそれぞれのお国訛りの英語で話し、結構シドロモドロだったりもする。

昔は、歌を歌いながら感情を表現しお芝居するなんて理解し難いと思っていたけれど、のめり込んでしまうものですねぇ。テクノロジーに頼るのではなく、本来の人間の備えている能力を最大限に舞台で生で発揮する、ということに感動するのかもしれない。ジュリアロバーツとリチャードギア主演の映画プリティウーマンで、ジュリア扮するヴィヴィアンが初めてオペラを見に行く場面がある。ヴィヴィアンがイタリア語なんて知らないのにどうやってオペラなんて理解するのよ、とリチャード扮するエドワードにつっかかる。その時、エドワードが、オペラって、とてもパワフルで言葉に関係なく人に感動を与えるものなんだ、と答える。正しくそのとおり!!

舞台裏もみせるこのライブは、自分もそうした裏方の一人となってこの大型企画に参画してみたいなんて気にもさせる。考えてみれば、自分が今拘っている仕事は、まぁ大型プロジェクトで、その裏方となって日々励んでいるわけだけど、残念ながら感動することはほとんどない状況である。。

Sunday, December 16, 2007

メットオペラHDシーズン開始

12月16日、大雪、積雪25cm。雪かき2時間。斜め向かいのおじさんが除雪機で手伝ってくれた。これがなければさらに小1時間かかっていたかな。

普段のご近所との接触や会話はかなり限られているのだけど、大雪の中の雪かきとなると、ご近所皆がでてきて不思議と会話が生まれ、助け合いの精神も垣間見られる。なんとなく皮肉だ。

昨日は、今シーズン最初のメトロポリタンオペラのHD鑑賞。ロミオとジュリエット。ストーリーが単調というか知り尽くされた悲恋物語だったせいか、まぁまぁ、だったかなというのが印象。前回のシーズンは毎回フルエルほど感動したので、待ちに待ったシーズン開始ということで期待が高すぎたかも。今回はフレンチオペラで、やはりオペラはイタリア語だな、と思った次第。でも実はワーグナーのオペラも好きなんす。

去年の大成功を得て、今シーズンは地元の映画館でも上映。去年は車で20分強、雪の日などちょっと行くのをためらう事もあったけれど、今回は車でわずか5分。ここは、どちらかというと労働者の街なので、どれほど観客が集まるかなぁと思ったけれど、クリスマスシーズンということもあり、やはりガラガラ。去年足を運んでいた映画館はインテリの住む街で、中盤から劇場内の2つのスクリーン上映。それでも両方満席という状態。若い劇場マネージャーが、今後の上映を続けるためにも是非友人知人を誘ってきてくださいと、訴えていたのがなんとなく痛々しく、地元での上映継続を不安にさせられたところ。確かに土曜の午後、4時間から5時間オペラを観に来るほどの暇人はよっぽどであり、かなり限られているのである。

次の上映は元旦のヘンゼルとグレーテル。労働者の街の住人は明日からまた仕事だといって、オペラを観に行くだろうか?