Thursday, June 18, 2009

マルコム日本の雑誌で紹介される

マルコムを日本語で検索するとこんなサイトに出会いました。アウトライヤーズが翻訳され、最近日本で出版されたようです。NYのマルコムの自宅での現地インタビューもあります。マルコムって自宅に人を呼ぶのが好きなのよね。。。今回はうまく翻訳されていそうな気がします。日本でもマルコム旋風がやってくるかも

http://shop.kodansha.jp/bc/books/topics/outliers/

Monday, June 15, 2009

"Outliers, The Story of Success", Malcolm Gladwell を読む

晴れ気温23度の日々が続いたと思ったら、今日は雨。気温16度。肌寒い

去年11月のブログで紹介した待望のマルコムの3冊目の本を読んだ。成功の秘訣は、才能も必要だけど、その時勢とタイミング、そして本人の集中度と努力である、という証明をまたまた様々な文献を駆使して立証する。今回は珍しくアジアにも目を向けていて、狩猟民族と農耕民族による忍耐力の差、国別権力社会指標(上下関係指標)に基づく縦社会の分析を大韓航空機やコロンビア航空機の事故例を取り上げて説明する。また、行間を読むことを当然とする東アジアの社会を具体的な会話例を用いて説明するのはこっけいなくらい。そして最後は、家族親族、特に両親が真面目にそして生き生きと働いている姿を垣間見ながら育っていくということも成功の大切な要素だと、マルコムのジャマイカ育ちのお母さんそしてその両親の具体例を用いてしめくくる。

読後感は、おもしろい、なるほどそうだ!というもの。でも、なんだか、マザコンっぽい最終章で終わってしまったなぁという感じもなきにしもあらず。

でも、流石マルコム。やはり読者を引き込む読ませる文を書いています。こうした話はガチガチの堅い文章でもったいぶって書いているものも多々あると思うのよね。でも、それはマルコムのスタイルじゃないわけ。そしてこれがベストセラーとなる秘訣かな。そして、翻訳も翻訳者がどう読むかでかなり違ったものになるなぁと思った次第。マルコムの生活スタイルを知ると、自然と読者をひきつける翻訳になるはず。TippingPointの日本語訳をちらりと見たけれど、まったく味気のないものだったのよね。