Friday, February 13, 2015

梨木香歩、佐藤優を読む

この週末体感温度マイナス40度という記録的な寒さの警告がでている。

読書の冬。以下の本を以下の順番で読む。好みの順序も読んだ順番と一致しているかな。

海うそ
家守綺譚
自壊する帝国
新戦争論
春になったら苺を摘みに

佐藤優の経歴はいたるところで調べることが出来るけれど、梨木香歩の経歴をみつけるのはむずかしい。本人も、作家の顔など見えては読む側の邪魔になるという考えもあり、あえて写真など出したくないそうだ。以下にみつけたのは、彼女の作品や面談記事などから集めたという梨木香歩の経歴。

http://www.k4.dion.ne.jp/~ttkf4/newpage22.html

偶然だけれど、二人とも同志社大学の神学部をでているらしい。佐藤優の出現でみな彼の教養の深さに驚いている。こうした人物がやはりいたのだと思うと感激もの。そして、梨木香歩も同じ神学部とは。

今日、教養というものは神学部でなくては得られないのかもしれない。じっくりと読む、考える、理論を構築するという、近視眼的な教育からは程遠い訓練を通して教養が育まれるのだと思う。

ジビが亡くなった

この冬一番の寒さ。マイナス24度、体感温度はマイナス35度。数日厳しい寒さでこの週末は更に寒いという予報

1月の最後の日曜日にポーランド人の友人ジビがなくなった。ロバートからたどたどしい英語でのメッセージが留守電に入っていて、びっくり。ジビはここ2年ほど体調を崩していた。。。

去年の夏の終わりに、ジビが精神神経科に入院しているという話を聞いて、彼の大好きなプリンを作って、あわててかけつけた。丁度退院したての頃で、相変わらず、馬や、はと、鶏の世話に追われていた。声はそれなりに元気なものの、体重がかなり減り、細いからだがさらに細くなって、70才代とも見れる風情となっていた。なんでも眠れないということだった。

その背後には色々あるようなのだけど、たとえば運送業用のトラックが壊れた、新しいトラックの資金繰りの目途がたたない。そして、優しいお父さん思いの長女が妊娠し、その父親となる不精のボーイフレンドが同居し始めたことがある。一夜の出来事と思われる妊娠で、私が訪ねたときにはもう数ヶ月になる男の子が生まれていた。若い二人がお互いに信頼しているのなら、親としても何の問題もなく受け入れるのだけど、当の本人たちがうまくいってない、、ということで、かなり頭を悩ましていたようだ。誰を責めるでもなく、ジビも内部に言いたいことを閉じ込めていたよう。彼にとって、娘の花嫁姿を夢見たことだろうし、娘の幸せを常に願ってたことはどの父親とも同じ。優しい父親だったと思う。奥さんのエラとその夜電話で話すと、今日はあなたがいたから、表向きは二人とも仲良くしていたけれど、いい争いが絶えないのよ、って。次女のバーバラは、お母さんに、まだまだこれからどうなるかわからないわねっていうのって。ジビの家族には、自殺者が数人いるというのもエラの心配事の一つだった。

ポーランド共産主義時代に国をでてカナダへのビザ待ちのために数カ国に滞在している。広い土地つきの家を購入したのがかれこれ20年ほどになるのだろうか。お葬式には沢山の人が参列し、墓地では、真っ白な鳩を数羽最後に放った。とてもとても寒い冬のお葬式。電話をかけてくると、必ず、昨日は元気だったか?という文句で会話が始まる。享年58歳。若すぎるよな~。
マイナス24度の朝、家の煙突からけむりがもくもく

先週の日曜日の樹氷、裏の森もベンチもガゼボも雪の中
裏の森