Wednesday, November 23, 2016

ジャーナリストの役割

数日前に気温が20度を超える。今日は最高気温が2度。先日、雪もちらつく。

テレビのニュース報道は、既にワイドショー化していて、とにかく視聴率を上げることに躍起になっているのはどこの国でも同じだと思う。これは、購買数を上げたい雑誌にも言える。昔、トランプにわいせつ行為をされたと出てきた女性の一人は、ピープル誌のレポーター、にもかかわらず、トランプ当選後は、なりふり構わず、彼の華々しい写真を表紙に。つまり、売れるなら、恥もへったくれもないって感じ。

マーガレットサリバン記者がワシントンポストに書いたトランプ政権下におけるジャーナリストの役割なる記事を読みなるほどうなずいた。

基本的に、ちゃんと本来のジャーナリストとしての仕事をしろ、と言っている。

1.常に状況を監視する役割
悪い奴を見極め、どこに甘い汁があるのか見つけ、だまし文句をさらけだす。しっかりと調査し、もっと政治家の発言に責任をもたせる。
2.国民全体の立場にたつ
例えば、今回トランプに投票した教育レベルの低い白人層に対し、その層の分析だけではなく、彼らの立場に立って、物事を考える。
3.常に慎重に公正であり、根気強く真実を求める
事実を見極め、何が起きているのか、正確な言葉で説明する。たとえば、戦略のトップになったSteve Bannon がAlt-right と称されているが、こうした表現が曖昧で混乱をきたす。彼は、白人優位主義にたつ過激主義に立っているということ。表面的な言葉を鵜呑みにするな。

Post-truth 時代、感情やとんでもないイデオロギーにうったえるのであれば、既成事実は、どうでもいい、という流れを日常化させてはいけないという。

ニューヨーカーの11月21日号の表紙は、WALL、28日のものは、眉間にしわを寄せてカウントダウンするオバマ大統領。

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1876年に作られた製粉場。河川の水力を利用。この日は気温が20度を超える



Thursday, November 03, 2016

The Elegance of the Hedgehog, Muriel Barbery, を読む

翻訳は「優雅なハリネズミ」。作者はフランス人で、日本が大好き。2008年から2年間、京都で暮らしたとある。

物語の半ばからOzuという日本人紳士が現れるや、止まらず一気に読み終える。作者は哲学専攻の教授ということで、会話や文章が機知に富んでいる。最後は悲しいエンディングだけど、なんとなくOZUが出現するあたりから、いい意味で、おとぎ話のような雰囲気だなぁ~と。

作者の大の日本好きは、1990年ころにみた小津安二郎の「東京物語」に帰するという。ということで、早速、「東京物語」をユーチューブで観た。とてもよかった。。。なんといっても、家族の横と縦の関係で使われる日本語の美しさに感動。また、日本人の立ち振る舞いもこんなにエレガントだったんだ、、と。

2014年に日本を訪ねた際のインタビューで、「学生時代を過ごしたパリは洗練さを好む点で京都と似ているけれど街全体がどこか騒々しい。車だけでなく人間の振る舞いが攻撃的。京都には人を大切にする風土がある」とある。

昨晩雨が降る


Tuesday, November 01, 2016

ピーターの退職生活

晴れ、今週は再び最高気温が19度に。

ボランティアをすると、新しい出会いがある。
フェスティバルの閉会パーティで一緒に受付をしたピーターは、昨年退職したという小学校の校長先生。多分、年齢は55から60歳の間と思われる。退職後の最初の数週間は、学校の子供達のことを思ってばかりいたとのことだけど、その後は、既に趣味の域を超えている音楽生活をエンジョイしているという印象。彼の退職生活は以下のとおり。

1.声楽の個人レッスンを受ける
2.オルガンの個人レッスンを受ける(既に教会のオルガン奏者をしている)。
3.引き続き、地元の少女合唱団の指導
4.来年1月から、芸術分野専攻のMBAのコース履修

ピアノも上級の演奏者レベルの資格を取得しているという音楽家。ということで、彼の退職後の目標は、さらに一歩超えた音楽家、かつMBA取得し、音楽とビジネスの共存を図るというところか。

彼に悩みがあるとすると、落ちこぼれとなっている17歳の息子。息子は、ドラムの演奏が好きだけれど学校が嫌い。どうにか高校は卒業してほしいとのことで、落ちこぼれの生徒が、落第または退学することのないように指導する特別クラスに入れてもらうとのこと。教育者の子供というのは、ある意味大変かもしれない。。

という感じで、初対面にも拘わらず気さくにおしゃべりした。

また、ボランティアも3年目となると、運営委員長も名前を憶えてくれる。フェスティバルの規模が小さいということもあるけれど、彼女の心配りは素晴らしい。

1.会場の外で案内を終えると、ありがとうと言ってくれる。
2.レセプションで出される料理に、あなたたちもちゃんと食べてね、と、声をかけてくれる。
3.レセプション受付テーブルにいると、一緒に踊ろうと声をかけてくれるし、もう、受付は終わりだから、パーティ楽しんでね、って。

また、来年ね!といって今年のフィルムフェスティバルでのボランティアは10月29日をもって終了。
終了パーティ会場のレストラン


ライブ演奏
ライブ録音。こんなものがあるんだ。。