Saturday, January 31, 2009

またまたコンドミニアムの老人達

雪の降る街である。
コンドミニアムに引越して1年1ヶ月が過ぎた。やっぱり、引っ越してよかったと思うことしきり。雪かき、車の雪払いをしなくていいのがどれほど楽なことか。。

以前にもここに住む老人達の事を書いたけれど、再び。去年は2、3人の新聞の切り抜き死亡広告が掲示板に張られた。いずれも80歳以上で、90歳を越していた一人の女性は、イギリスからの戦後移民。大戦中は、看護団員の一人として貢献したそうだ。カナダに移住してからも問題のある家庭の子供達を引き取るフォスターファミリー団体活動に従事していたとのこと。

ある土曜日の朝、一つのエレベーターが止まっていて、管理人のニックが玄関に立っている。エレベーターの点検?って訪ねたら、救急車がきているとのこと。老人ホームみたいなコンドミニアムだから、結構頻繁に救急車がきているのかもしれない。

先日、バルコニー付き南向きの広い部屋が売りにでていると掲示板に張られていたので、興味深々で見に行った。そうしたら、両親がずっと住んでいたのっと、その娘さんが案内してくれた。お母さんが昨年なくなり、80歳を超えたお父さんをシニアホームに移したそうだ。なるほど。。。

新年早々、日曜日の朝8時に、火災報知器がなり、階段を使って1階に下りるようにとの放送がなった。老人達は大方フロリダに行っているのか、階段を見ると、まばらな人影しかない。1階に集まった一人の老人は、火災が起こると助けてくれるって聞いているけれど、未だかつて誰も私を助けてくれた例はないわね、と皮肉交じりに言っていた。

先週だったか、夜の9時過ぎに部屋のドアをどんどんと叩かれた。ドアをあけると、コンドミニアムの住人で理事のロジャーが立っていた。私の部屋の上に住む住人から、私の部屋から煙が出ているみたいだとの通報を受けたという。なるほど、ロジャーの後ろにもう一人のおじいさんが立っていた。火の気はないけれど、乾燥機を今使っているよといったら、乾燥機からの空気が外にでて煙に見えたらしい。ということで問題なし。 火の元注意である。

Friday, January 30, 2009

市民劇場でジェーンオースチンの「高慢と偏見」を観る

1月31日(金)今晩、気温がマイナス18度に下がる。日曜日の最高気温はプラス2度。もう、めちゃくちゃ。

1月17日に、お芝居好きの友人に誘われて、市民劇団のお芝居を観にいった。あまり、演劇には縁がなく、カナダに来て初めての演劇鑑賞じゃないかと思う。座席が180くらいの小劇場でのお芝居。もともとトロント大学の女子卒業生による劇団として1919年に創立されたらしい。その後大学との縁は切れ、皆オーディションを受けての選抜とのこと。70歳くらいのおばあさんも出ていた。上演期間は2週間。素人くささの漂う雰囲気だったけれど、中から有名になる俳優さんもいるらしい。オーデションの条件に、この劇団は俳優組合に加盟していないので、組合員となっている方は対象外となりますとなっている。

友人のDは看護婦組合の弁護士。傍ら趣味でフランス芝居を英語に翻訳している。昨年は彼の翻訳が最終選考を通って別の市民劇場で上演された。また、演ずるのも好きらしく、オーディションを受け合格。2月から3月にかけてのお芝居に出る。観にいくのが楽しみだ。

Saturday, January 24, 2009

最近のメットオペラ

快晴、マイナス15度
11月22日:la Damnation de Faust, Berlioz
12月20日:Thais, Massenet
1月10日;La Rondine, Puccini
1月24日:Orfeo ed Euridice, Gluck

ベルリーズのファウストは、シルクドソレイユのプロデューサーによるもので、視覚に訴えるテクノロジーを駆使、また2次元にとどまらず舞台で3次元の動きを見せるという素晴らしいものだった。1月17日にアンコール上映があり、かなりの友人に勧めたけれどどれだけ行ってくれたかしら。

タイスはメットカバーガールのレネーフレミング。彼女のパワーを感じさせる迫力。でも、いつもレネーの舞台ドレスは特製の誰それデザイナーのドレスというのが話題になるのがなんかねぇ。

ロンダインはプッチーニ唯一の誰も亡くならないオペラとか。ソプラノ、テナーは本当の夫婦。奥さんはルーマニア人。バリトンのメットデビューの男性もルーマニア人で、ルーマニア人のオペラ歌手をちらちら見る。新しい演出ということで、最初のオペラは7歳の時にスカラ座で観たというオペラ通の友人も一緒に。彼もかなり感動の様子。プッチーニということでか、いつもより観客が若干多く40人くらい。なんでも近くの小さな町でも満席という状況らしい。とすると、この地元の映画館での上映は本当に穴場だ。

今日のオルフェオとユリディチェは、Mark Morrisがプロデューサー。ギリシア神話のなんともへんちくりんな話のオペラ化なんだけれど、かなり現代版としての演出。当然のことながらダンス振り付けもMarkMorris。おそらく従来のオペラだと、オーケストラの長い演奏が続くだけのところに、ダンスをもってきたのだと思う。これが、コンテンポラリーダンスであることはいいのだけど、振り付けは今一だったというのが感想かな。NYCの劇場での観客も少々戸惑っていた様子で、ダンスが終わったところで、拍手すべきかどうか、数秒間があり、まばらな拍手となっていた。このオペラ、この間みたスラムドッグミリオネアの映画の中でチラリと出たように思う。それは、ギリシア舞台バージョンの演出だった。。。 オルフェオはテナーではなく、メゾソプラノ女性。MarkMorrisがぶらりとさがるネックレスとショッキングピンクのショールであらわれ(普通のプロシャツとパンツの格好の上に)、なるほどゲイが演出すると、オルフェオも女性になるわけだ、、、という友人の弁。

でも常に革新的であるべきというモットーにたっているメットだから、さすがといえないでもない。

Friday, January 23, 2009

景気が悪い その2

1月23日、日中最高気温プラス2度。夜はマイナス20度で、体感温度は28度。。。ブルル

仕入先さんが会社更生法(と訳していいのかな)適用。
1953年創業の暖房機器を製造する地元中小企業が縮小から閉鎖へ140人解雇。
ドイツ移民で自分の家の一室から起業したという会社の縮小。80人解雇。
近隣の大きな保険会社が120人解雇。

カナダの国家予算も今後5年間は大幅赤字だって。ずっと黒字だったのに

Wednesday, January 21, 2009

景気が悪い

晴れ、マイナス13度

自分の職場も景気の悪い事しかり。そして、いたるところで景気の悪い話ばかり。12月は連日のように中小企業の倒産や工場の閉鎖のニュース。それにともない数百人から千人以上の解雇。クライスラーの大型トラックを製造する工場は町自体が3000人ほどの人口でその半分弱の数の従業員が解雇された。町自体壊滅状態である。身近なところでも、我コンドミニアムの知り合いも1月から失業、そして、いとこのボーイブレンド、ポーランド人の旋盤工の友人もいつも残業におわれていたのに今は8時間労働とのこと、奥さんが仕事があるだけましかも、、って。

景気回復なんて光はかすかにも見えない。まだ、斜面を転がり落ちているというのが本音で、谷底すら見えていない。

Tuesday, January 20, 2009

結婚25周年記念いくつかのパターン

以前にポーランド人の友人ゴーシャとアレックスの結婚25周年記念パーティーのことを書いた。2008年は周りで結婚25周年を祝う人たちがいた。 以下は他の知り合いのもの。

1.スコットランド出身のイアンとシオナの場合(40代後半のカップル)。案内状は、プレゼントは不要、1983年のファッションで来てくださいというもの。お家に行くと、沢山結婚式の写真アルバムも用意されていた。マイケルジャクソンのスリラーのヒット、プリンス、そして肩パットが流行り。ルービックキューブもこの年のもの。ということで、私はシンディーローパー風にアタマに大きなリボン、子供用の店で買ったネックレス・ブレスレットじゃらじゃらで行く。彼らの18歳の息子のロニーから、かっこいいよって言われて喜ぶ。。そして、ベスト衣装賞を獲得。おもちゃのバスケットボールゲームをもらう。

2.会社の友人バレリーの場合(40代中盤のカップル)。ベトナム人のご主人と一緒にメキシコ旅行へ

3.会社の友人デイブの場合(50代中盤のカップル)。ジンバブエ出身の白人デイブとカナダ人の奥さんは二人で自宅で過ごし、レストランでお食事。11月にしては珍しい好天で、デイブは一人でお気に入りのバイクで走る。

ゴールデングローブ賞受賞、「スラムドッグミリオネア」を観る、1月16日

TGTF (Thanks God Today's Friday、今日は金曜日、神様ありがとう!!)、ってよく金曜日に職場で使うのだけど、花金と訳せるかしらねぇ。仕事の後のみ歩くなんて殆どないけれど、サラリーマンにとって、金曜日はやはり”花の金曜日”。

ということで、花金気分で夜9時25分から上映の「スラムドッグミリオネア」を観に行った。ゴールデングローブ賞をとったばかりということと、学生街の小さな映画館ということで満席。無学歴のジャマールがクイズ番組で最高賞金を得る、果たしてどうして無学の彼が正解できたのかという種明かし。インド、ムンバイのスラムが舞台で、たくましく生きる二人の兄弟。インドスラムの現実を映し出す一方、常に希望の光がこの映画にはある。

映画館に行って、広告を見ていると、なんだかこの話、本で読んだみたい。。と思ったら、やはり原題「Q&A」の映画化されたものだった。2年ほど前に、いとこが結構読みやすいし、おもしろいかもって勧めてくれたもの。実は、本の各章ごとの展開となんだか文体のスタイルが苦手で3章あたりで読むのをやめていた。映画をみてもう一度読もうとまた開いたけれど、やはり、文体が好きじゃない感じ。。当然のことながら、本と映画は少し背景が違うらしい。頑張って、読み終えようか。。。

Sunday, January 18, 2009

久しぶりに地元交響楽団の演奏会へ

1月20、21、22日と、この冬最高の寒さ。マイナス27度で、体感温度マイナス34度だって。。週末は降雪量4センチ

クリスマスプレゼントとしてチケットをもらい、2年ぶりくらいに地元交響楽団の演奏会に行った。いつもの演奏会場ではなくて、隣町にある演奏会場へ。ベートーベンとブラームス。これが、よかったんだな。。足を運ばなくなった理由に、いつからか観客が楽章ごとに拍手するようになったことが一つある。それが、今日の会場での観客には全くなく、なんともスムーズに。。常任指揮者はカリフォルニア出身。今回の寒さで、「慣れてしまえば平気だよ、、」という発言はもうでなくなったそうだ。

ベートーベンのピアノコンチェルト3番、Cマイナーは、22歳の中国出身の女性。華奢な腕が鍵盤の上を流れる川のように動いていたけれど、このコンチェルト男性ピアニスト向きだな、、と思った。