Sunday, February 24, 2008

リバーサイドギャラリー

プラス2度。青空。最高の日曜日。火曜日はまた15cmの積雪の予報。

久しぶりに地元大学の建築学部の建物内にあるリバーサイドギャラリーを覗いた。今回の展示は、建築、芸術、創造における図書館というテーマで、公共図書館の起源に若干触れ、幾つかの図書館を紹介している。 最初にノルウェーの建築事務所が競争入札で勝ち取ったという2002年に完成したエジプトのアレクサンドリアにある図書館。海抜レベルの階では、地中海を目の当たりにしながら古代歴史を思いつつ本に囲まれる事が出来る。突然ながら、猛烈に行ってみたいという衝動に駆られているところ!!http://www.greatbuildings.com/buildings/Bibliotheca_Alexandrina.html

その他、プライベートの図書館の一つとして、神奈川県にある、詩の図書館も紹介されていた。

田舎にあるギャラリーながら、展示内容はレベルが高い。小さいスペースなので、テーマを絞り、展示物を選りすぐるのはとても難しい事のように思える。2005年に展示した「北緯41度から61度におけるカナダ現代建築様式」が、世界的に権威のあるヴェニスのヴィエンナーレ展示会に今年のカナダ代表として出展されるらしい。

Thursday, February 21, 2008

早期退職者達の夢

マイナス13度。

今年になって数人早期退職する人がでてきた。我が社の早期退職第一号のロンが去ってもう3年たつだろうか。半年間ハワイで過ごし、その後はまた仕事に復帰。顧問のような立場で相変わらず稼いでいるとのこと。

つい1ヶ月前に退職したウェインは、教会関係やボランティア活動に精力的で、新移民への英語講座で教えたり、中古の車を直したりしている。今後は3ヶ月毎くらいのペースで海外での救援活動に携わるとのこと。未だ数年前のミシシッピやルイジアナでのハリケーンの傷跡は大きく、住宅建設等々のボランティア参加の機会は沢山ある。

昨日20年勤務のあと退職したゲイリーは私の上司。つい先週同僚がカードにサインしているので、誰の赤ちゃん、それとも誰の結婚??なんてきいていたら、ゲイリーが来週退職するんだよといわれびっくり。うわさはずっとあったものの、明確な時期は聞いていなかったから。なんでもそっといなくなる事をのぞんだらしい。泣けるから、、かな。どうにか皆からのプレゼントを受け取り、最後の挨拶は涙を目にためながらのものだった。用意していたお別れケーキもゲイリーが去ってから届くということになってしまった。なんでもとりあえずは弟さんの結婚式の準備に精力的に手伝い、夏は孫たちと時間を過ごすとのこと。

となりにいるもう一人のゲイリーは今年58才で60で退職するとのこと。既に、退職後の湖に面した家を購入しており、今は週末にだけ家に帰り、普段はアパートから通勤している。彼も、退職後は、ご近所の運転手等のボランティア活動に従事するといっている。やることはいっぱいあるよって。

3月末に退職予定のピーターは今年いっぱいは、すでに奥さんがびっしりとクルーズ等の旅行日程を取り入れているとのこと。

早期退職者の年齢は55から60歳の間。その他の例をみても、半年後くらいに中小規模の会社に復帰している人が多い。私も55歳で退職して、海外のボランティア活動に参加したいと思っているけれど、、ロバートレッドフォードのサンダンスインスティチュートで、映画作りのボランティアをしたいなぁとも。。。サンダンスフィルムフェスティバルでは毎年ボランティアを募集する。去年応募したけど何の連絡もなかったのよねぇ~。

Wednesday, February 20, 2008

ピアノの調律

2月20日。ガソリン代リットル当たり1ドル9セント。18日の月曜日は州知事の公約どおり、初めての家族の日という祝日

月曜日の祝日にもかかわらず朝の9時にピアノ調律師のポールがやってきてくれた。昔は地元交響楽団でチェロを弾いていたという人で、今はもっぱら調律師。地元の音楽堂のピアノの調律もまかされているとのこと。今回は、2年ぶりの調律、そして引っ越したにも拘らず、ちゃんと覚えていてくれ、あれ犬はどうしたのなんて聞いてくれた。 ポールは、ケーキの折り詰めを横にしたような小型の黒い革のかばん一つで登場する。中身は、やすりや色々な種類のペンチ(私のピアノでそれらを使う事はみたことがない)、チカチカ点灯する音合わせの機械などで、あとは彼の耳のみ。あれだけの設備投資(?)で収入につなげるなんてスゴイなぁと思う。これは、物を書く人にもいえること(マルコムとかね)。そして大切なことは、この仕事が好きという事につきると思う。あぁ、自分にも設備投資のいらない才能があったら自立できるのになぁなんて思う。才能と投資費用のない分、勤め先で場所をおかりして、お仕事させてもらってますって感じ。音楽会では顔合わせしたことはないものの、話をすると彼もその場にいたという。今回メットのオペラの事を話したら、そうした情報は知らなかったようで3月のオペラを楽しみにして帰っていった。

調律中のピアノのメロディは、ちょっと定かじゃないけれど、確か昔のフランス映画ジャンポールベルモント主演の映画「きちがいピエロ」で、ちょっとアタマのねじの狂ったおじさんが埠頭で歌うメロディに似ている。

Sunday, February 17, 2008

メットオペラ:マノンレスコー、アニメ映画ペルセポリス

青空の広がる最高の土曜日。明日は雨とか。

またまた待ちに待ったメトロポリタンオペラ。ここ労働者の街でのライブ映画館上映も、ぼちぼちと観客の数は増えてきた。40人くらいにはなったかな。ホント近いと便利。がらんとしているから席の確保も容易だし。

毎回メットのオペラをみて感心するのは舞台装置。最初にNYCでメットのオペラを見たとき(17年くらい前かな)、舞台の奥行きの深さにビックリしたのを覚えている。今回のマノンレスコーは毎回舞台装置が大幅に変わるため、各幕ごとに15分以上の休憩があった。3幕の背後には既に4幕の舞台が準備されており、ステージ自体が動くという感じだった。また、主役が世界各国からの選りすぐりであることは、以前に書いたけれど、その他の歌い手達が、アジア人黒人を含む様々の人種が混ざっているのもまさにニューヨークならではという気がする。 ちなみに、今回は休憩の間に舞台動物達も紹介された。


メットの後、日本でも話題になっているペルセポリスのアニメを見に行った。昨日のレビューによると、アニメといってもディズニーのアニメを想像してもらっちゃー困りますなんてことが書かれていた。お母さん役の声はカトリーヌドヌーブ。やはりフランス語は心地良い響きね。でも95分に集約されているため、話のテンポが速い。イラン革命やイランの歴史に事前に触れていると、話についていきやすいかも(本を読んでから見るといいと思う)。映画は、そうしたイランの現代史を背景に、主人公マンジェーンの少女時代から20代までの人生を描く。これは、背景こそ異なるものの、世界共通の若者の感性以外のナニモノでもないと思う。この本は3年前に購入し、友人にも読んで~と押し付けたり、プレゼントしたりもした。私は、100回近くは読んでいるな。外国で暮らす孤独という感覚が共有でき、時に胸にぐっとくる本なのである。白黒漫画、アニメも同様に白黒のところが、センスの光るところ。。

Friday, February 15, 2008

灯りのともらぬコンドミニアム

風がなく、ピリッとする空気が気持ちよい。雪もとけず、これが本来のカナダの冬だそうな。

朝まだ暗いうちに出勤、そして、夜暗くなってから車で帰宅。コンドミニアムを外から眺めると、わずかながらの部屋の灯りしか見えない(本当に少し)。ビル管理会社の案内書に長期不在にする場合の注意事項というものがあったように、部屋の灯りのともらないのは、どうも冬の間は気候のおだやかなフロリダで過ごすという渡り鳥退職老人達のせいのよう。

不動産屋のメアリーによるとここに住む3分の2は退職老人、3分の1は私のような仕事をもつひとりものじゃないかということ。退職老人3分の2のうちの7割近くは渡り鳥となっているように思える。

Wednesday, February 13, 2008

アホらしいほど忙しい

昨日積雪15cm、今日は晴れ、そしてまた数日雪らしい。

去年の秋からプロジェクトに参加していて、めちゃくちゃな忙しさ。管理職がなってないと、ホント部下は苦労させられるって感じ。明日の内部のミーティングで文句いってやろっと。 とうことで、最近は数人の日本人の方と電話で話をする事がある。こちらが恐縮してしまうくらいとても丁寧で、多分、私は気づかぬうちにアタマをさげながら話しているのではないかと思う。ホンシャ、ホンシャって聞こえるから本社っていっているのかなぁ~なんて思っていたら弊社御社のオンシャだったということに気づくありさま。でも、、あまりに丁寧でかつ枕詞みたいなものも多くて、話が長くなりがち、、ということに気がついた。恐れ入りますが、とか申し訳ありませんが、なんて、英語にはないから、そうした言葉がえらく長ったらしく無意味に思えるありさま。要点だけ簡潔にいいましょー!なんてことは言わないけれど、なんとなく話がたるくなる感じのするのは、ずれた日本人になってしまったからなのだろう。。と思う。

Monday, February 11, 2008

サテライトモーテル


体感温度マイナス29度の寒さ。明日はまた雪の予報。コンドに引っ越してホントよかったと感じる今日この頃。

さて、コンドの窓から見えるサテライトモーテルの写真ができたので添付します。土曜日に引越し記念といって大きな鏡をもってきてくれた不動産屋のメアリーによると、このサテライトモーテル、歴史があるらしい。一昔ふた昔前、目の前のヘスペラーという主要幹線道路が一車線の時代からあったとのこと。今やこのヘスペラー道路は中央分離帯をはさんで片側3車線。この5年の間に、中サイズのホテルが連立し始めたけれど、その昔は、このサテライトモーテルくらいしかなく、セールスをしていたメアリーのお父さんは、よく出張者をここに泊めていたとのこと。

やはり一度案内書をもらいに行かなくちゃ。

Friday, February 01, 2008

コンドミニアムの老人達

2月1日、大雪

引っ越してきたコンドミニアムの入居者の平均年齢は75歳くらいではないかと見積もっている。引っ越してすぐに、管理会社から渡された案内書一式の中に、このコンドミニアムの入居者名簿があったのにはびっくり。まさしく老人ホーム。昼間には、タイチクラス、お茶会、ブリッジ、夕方にはビリヤードなどの憩いの時間が設けられている。バレンタインデーには、得意のお料理をもちよるという企画が掲示板に張られている。コーヒー、紅茶は管理会社のマネージャーのテレサが用意するらしい。

私の部屋の前の住人はフィリスというおばあさんでなんと90歳までここで一人で住んでいたらしい。ようやく娘達の説得で本当の老人ホームに引っ越したそうな。先日、リサイクルのゴミを地下のゴミ仕分け場のところに捨てに行くと、80歳くらいと思われるおばあさんが、管理人さんのお手伝いをしているのといって、空き缶をつぶしていた。なんでもどこかに寄付するらしい。ちなみに空き缶は5セントで払い戻ししてくれる。昨日は、やはり70歳は越えていると思われる電動車椅子のご婦人とエレベーターで一緒になった。夜9時過ぎで今晩は遅いのね、と聞くと、コンピュータークラスに行って来たの、とのこと。

エレベーターで会う老人達との会話はハイ!という挨拶だけでは終わらず、更に会話が続く。そして、それがとてもうれしく、優しい老人達との会話に心和むのである。