7月14日、日曜日。晴れ、気温31度。
会社で雇うエンジニア、IT関係の人材は7年前までくらいは圧倒的に中国系カナダ人がその数を占めていたけれど、ここのところは、インド、パキスタン系がその数をぐんと増やしている。
私達のグループのデータベース管理のショエイブは、お目目くりくりのインド系エジプト人で、育ちのいいお金持ちお坊ちゃん風。そして、実はお坊ちゃん!去年秋に、同じインド系の女性結婚。結婚式は、ロサンゼルスで執り行われ、とりあえず、我々にも案内状が送られてきた。Eメールのメッセージは、ロサンゼルスだけど、もし、出席できるようであれば是非来てねって。結婚式の写真は、マハラジャ風の新郎とインド映画女優の新婦。友人知人親類は世界各地に点在しているとのことで、ドバイ、アメリカ、エジプト、カナダ等々、各地から集まってくれたという。
男3人女一人兄弟の長男。中学からカナダに移住し、大学、大学院とアメリカで勉強する。弟の一人も、アメリカの大学でMBAを終えたばかりという。両親は、移住後、やはりエジプトのほうがいいということで、数年後エジプトに戻る。結婚前は、兄弟みなパパが買ってくれたと思われる新興住宅地の一軒家に一緒に住み、結婚後は、どちらかの両親が買ってくれたと思われるその近所の一軒家に住んでいる。ショエイブのママは、毎年、6月から9月にかけて滞在し、ビジネスマンのパパは2週間ほどやってくる。
週末どうだった?なんて聞くと、トロントのブランド品の並ぶショッピング街に行って彼女にグッチのハンドバッグ買ってあげたって。彼女ブランド品が好きだから、ちょっと大変なんだ、なんてお目目くりくりで言うけれど、全然大変じゃなさそう。
父親は、大型船舶会社の幹部で、一時ソマリアの海賊にのっとられた石油タンクの救出の交渉にもあたった一人らしい。既に過去のことのせいか、結構大変だったみたいって、ニコニコ顔で話してくれた。最近のエジプト政権の混乱は、お父さんの仕事に打撃のようで、ドバイ、サウジアラビア、またはモロッコに会社の拠点を移すかも知れない、とのこと。
先週ラマダンに入り、同僚のパキスタン系エンジニアのアティフとなにやら話している。彼らの母国語のウルドゥ語で、ペルシャ語とヒンズー語をあわせたような言語とのこと。家庭では、特に親とはウルドゥ語で、兄弟とは英語との混合会話になると。読み書きの能力は、かなり限られていて、それは、こちらで生まれた日系カナダ人の子供達と同じ状況のよう。
エジプトで育ったのなら、じゃ、アラビア語もわかるのね、っていうと、ううん、アメリカンスクールに行ったから、アラビア語は殆どだめなのって。。。
ほんとにお金持ち。。。
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赤カブ収穫 |