Thursday, April 14, 2016

銀行員との会話

晴れ、これから徐々に気温が上がる予報。今日は5度。球根がやっと芽生えてきた。近隣の街へドライブし散策する。

退職してから、2度ほど銀行に行った。担当の銀行員はベトナム系カナダ人カナダ生まれの20代の女性。退職すると、時間に余裕ができて、あわただしく仕事後の夜の予約や、週末の予約をする必要がない。ということで、比較的ヒマな昼間の時間のアポとなる。となると、お互いのんびりしていてくつろいだ話題がでてくる。

2月の春節の頃

私   「赤い封筒もらった(お金がはいっている、日本のお年玉)?」

彼女 「それがね、兄は今年30歳(未婚)、私も未婚。父が、お前たちの歳の頃には、お父さん達は家庭を持っていた。ところが、なんだ。お前たちは、まだふらふらして。自分の子供に赤い封筒をやる歳になっているのに。。。。しかるに、お前たちにはもう赤い封筒を上げない。っていって、今年から突然くれなくなったのよ~。」

私  「海外旅行ばかりできるわけじゃないし、近くの自然保護地を散策して楽しんでいるよ。もう少し、若かったら、キャンプとかもっとやるんだけどね。テントで寝るの結構好きだし」

彼女 「私あんまりキャンプしたことないの。親にね、小さい時、なんで夏休みとかのサマーキャンプに参加させてくれなかったの?って聞いたら、父が、自分は難民キャンプの経験がある。あんな経験を子供にさせるつもりは毛頭なかっただって」

3月に訪ねた頃

彼女 「あのあと(2月にあった時に、退職後はピアノの練習するという話をした)、親にね、なんで私にピアノのレッスン受けさせてくれなかったの?って聞いたの。そしたら、お前、別に音楽に興味示していなかったし、ピアノを置く場所なんてなかった。じゃ、バイオリンっていう手もあったんじゃない?って言ったら、お前、バイオリンがいくらするのか知っているのか?って言われたって。

移民の第一世代は、ゼロからのスタート。次世代の子供は、すっかりカナダ人となって育つ。

1847年創業の鉄工所ビル。1882年に建築された。今は薬局や開業医のオフィスとなっている。










Monday, April 11, 2016

スーパーマンのカップ

しばらく使っているお気に入りのコーヒー・紅茶カップ。4つのうち一つがわれ、二つがかけ、残り一つに。機会のあるごとにカップを探していたけれど、なかなか面白いもの気に入ったものが見つからずにいた。

そうして見つけたのがこのスーパーマンカップ。Gがスーパーマンの特別のファンということではないけれど、誕生日プレゼントにもいいかもっと買っちゃった。以下はカップの箱の写真。傑作よん。

ちなみにスーパーマンは1938年にデビュー。カナダ人のJoe Shuster の手によって生まれた。

見ての通り黄色のカップでクラシックから現代版の8人のスーパーマンが並ぶ

左はじの1940年代のスーパーマンが近所のちょっと力のあるおにいさん風で好き。

80年代のスーパーマンは映画のクリストファーリーブを意識してる感じ。それ以降は、ステロイド版スーパーマン、
暗~い雰囲気もでてきている



コンドの駐車場

Gの次女Kが4月初めの週末滞在した。

わがコンドは1ベッドルームということで地下駐車場スペースは1つしかない。約120世帯収容のコンドで2つ駐車場のある世帯は20~30のようで、頻繁に駐車場求むのメモが掲示板に張られる。
我々も駐車場スペースを一つ借りている。ところが、その大家さんのジョーンが亡くなり、彼女のユニットが3月から売りに出されている。ということで、売れたら、我々は駐車場が一つしかなくなるという状況に。

ただ、私たちには他の選択肢もあって、退職した私はしいて車はいらないという選択。私としても、バスと歩きで用事を済ませることが可能だと思っている。ガス代、メンテ、保険料等考えると年間数千ドルの節約にもなるし。必要であれば、Gを会社まで送って行って,その間用事を済ませ帰りに迎えに行くという手もある。とにかく、車はあれば便利、でも、なくてもどうにかなるということ。多少の不便はあっても、退職したことによって、そのペースに自分の生活を合わせることが可能な状況になったともいえる。マルチタスクからシングルタスクへということかな。図書館まで歩いたら片道45分、往復1時間半。バスを利用するという手もあるしね。

とは、いいつつ、管理人のおじさんに誰か心当たりはないかと聞いていた。4月になり、冬の間フロリダに滞在していたポルトガル人のサントスがこんがり灼けて帰国。彼は2つ車を持っていて(一台はコルベット)、去年そのコルベットを手放した後、誰もそこに駐車していないのを知っていた。早速聞いてみたところ、彼もそこをヘレンから借りていたとのこと。そして、ヘレンが亡くなり(コンドの住人は高齢のため毎年誰か彼か亡くなる)、ヘレンの息子が部屋を管理しているようだけど、駐車場のことまで気が付いていないに違いないとのこと。そうしたら、サントスが、「マリアがいるよ。僕に任せろ」って。すると、その日のうちにマリアの駐車場を借りることに決定した。70代前半のポルトガル人のマリアは、ちょっとした事故を3度ほど起こしたため保険料が飛び上がり、車を手放すことにしたとのこと。

このコンドの世帯数に対して駐車場の数が適切かという議論が時たまでてくるけれど、ある意味絶妙のバランスを保っているともいえる。

ということで、Gのポンコツ車が廃車にならない限り、あと2年Gが退職するまでは、引き続きお互い車をもつことに。ホッとしたと同時に、車無し生活へのチャレンジをくじかれたような気もしないでもないかな。



少し寒い自然保護地の散歩。ハクチョウのもとに、さぎが飛んできたけれど、カメラをむけたらさぎはとんでいっちゃった






Wednesday, April 06, 2016

早期退職達成

2016年3月1日付で早期退職した。有給休暇消化等で、出勤最終日は2月2日。

出勤しなくなってから早や2か月。

今までの退職者の中には、お別れの挨拶を皆の前でしたくないとかで、個々にお別れを言って去るという選択をした人たちがいた。ということで、私の上司も気を使って、お別れ会とかやりたいか?と聞くので、私は「全部やりたい!」って返事した。私としては、日本を離れ、カナダにやってきて働いて、これは、自分の人生の大切な一区切りだと強く感じていたから。

1月29日金曜日:同じ課のメンバー全員での持ちよりランチ
持ち寄りランチだと、仕事の後の夜の集まりに参加できない子供のいる同僚(長年の同僚)も含め全員が顔をそろえることができる。そこで、みんなでお昼しよう!と提案した。これは、ほんとに楽しい。当日まで、みな何を作るのか話題になるし、メニューが偏らないようにスプレッドシートに何を作るか記入したり。男の人もお料理するので、彼らも腕の見せ所ということで頑張る。インド人の同僚のもってきたシュリンプライス、チキンフライは格別。ティラミス、タコス、キノアサラダと盛りだくさん。上司のGは職場をこっそり抜け出して、お寿司(お寿司もどきのお寿司)を買ってきてくれた。これは、私のことを考えた末に出た結論なんだろうな~と思うとジーンときた。

2月1日月曜日
お昼は、日本人の女の子たちと持ち寄りランチ。お赤飯もでてきた。現地採用の日本人女子の数は私が去ると4人。この間まで7人いたから約半分になるというのは寂しいもの。世代を隔てていても、ベタベタするでもなく(もしくはベタベタしなかったからか)仲良し仲間でいられたのは素晴らしいと思う。皆、やるとなったら、全力を尽くすというガッツのある仲間。

夜は、仕事の後数人でバーへ。既に退職したTも来てくれた。7時過ぎまでビールをのんでおしゃべり。話題は、僕も、私も、あと数年、という話題。退職したTは、最近の他の退職者との交流を語る。月に一度くらい、お茶のみ交流をやっているよう。また、彼らのブレインを利用するインフォーマルな会合もあるよう。

2月2日火曜日:出勤最後の日

ここ数年、退職者が定期的にでるので、会社もお別れコーヒーパッケージなるものを用意している。コーヒー、紅茶にプチケーキなるものが予算で賄われる。通常、お昼時間の後の12時45分に始まるところ、部長補佐の会議の都合で、8時45分に始まる。さっさと挨拶を終わらすことができるので、わたしとしては、よかった~。

上司の挨拶:
昨年春に人員計画プランをこっそり見せたら、私が、「もう、疲れたヨ」って言ったという話を披露(確かに、その時には、私の中では既に退職を決めていた)。そして、サマリーペーパーを要求すれば、1時間以内に出てきた。こんな機械がほしいなんて、ほめほめのお言葉。

私の挨拶:
1989年にカナダの美しい街モントリオールに学生としてやってきた。当時、ケンブリッジなんて街に将来たどりつくなんて誰が予想したことか。ある時、失業、交通事故、離婚、この3つを経験すれば、あなたも立派なカナダ人、という記事をよんだ。この全てを経験した私は、いったいどれだけカナダ人になっただろうか。みんな本当にありがとう。みんなの友情、思いやり、そして忍耐力に心から感謝。

その後、みんなと握手にハグ。カナダ人のHは、私の挨拶に対して、私も2つ経験したけれど、どれだけカナダ人かわらないわって。

他の部に移動したLは、私の退職決断について、いつも優しい言葉をかけてくれた。みんな本当に羨んでいるわよって。まだ若いし、その決断力に、そして、とってもいい人だからって。。なんて嬉しい言葉。

1時過ぎに、身の回りをさっさと片づけてバイバイ。歩き始めると、仲間から、自然と拍手が沸き上がり、バイバイと手を振ってくれ、通路が花道みたいに。。感激。。

家に着いたのが2時過ぎ。ホントにどっと疲れた。感動極まる日で、これ以上の感動は、今日は御免こうむります、という感じで、もらったカードすら読めず。同僚がメールで今晩は思い切りハメを外して下さいって送ってくれたけれど、それどころか、ほんとに疲れて10時前に就寝した。。

この職場での16年間、いろいろなことがあったけれど、ま、最後良ければ全て良しってことね。チョンチョン。メデタシ、めでたし。

外は、また雪模様