Saturday, June 23, 2012

農場での結婚式

6月9日は、Gの妹さんの3度目の結婚式。既にお相手とは5年ほど一緒に暮らしていて、一緒に兼業農家を営んでいる。結婚式は鶏や豚、山羊のいるその農場で行われた。ということで、メ~とか、ワンワンとか、の鳴き声を交えてのお式。いつも卵を買いに来る近所の人達もやってきて楽しい結婚式だった。
結婚式の舞台
お父さんと卵を買いに来る子供


Monday, June 18, 2012

日本はいい国

気温28度。水曜日は34度の予報。

5月中旬に日本出張から戻ってきた若いパキスタン人のエンジニア、アティフとの会話。

アティフ:日本はあんなにいい国なのに、なんでカナダなんかに来たの??
私:何がそんなによかった?
アティフ:みんな親切だし、交通網は時間どおりだし、なんたって安全な社会だよ。
私:でも原発があるよ。
アティフ:ふむ、首相がまた原発再稼動するっていう発言したね。





Sunday, June 17, 2012

卒業シーズン

晴れ、気温24度

6月3日、Gの下の娘のオタワ大学の人文学部卒業式。ステージには学長で元総督のミカエルジャンが、そして自由党政権時代のアレンロックが座る。卒業生一人ひとりの名前が呼ばれて、壇上に上がり、一人一人の学生と握手、そして言葉をかわす。卒業式の日程は学部から大学院まで4日間で毎日午前、午後、夕方と3セッション。卒業シーズンはなにかと忙しい。

卒業生目録をみると、かなりの選択肢があるようで、二つ学科を選考したり、3年のプログラムや4年のプログラム、また、ハイレベルのコースの履修を要求されるカテゴリーもある。Gの娘は政治と哲学のハイレベルコースを修了した。でも、その後の進路は定まらず、大学院へ進むという希望をいつもほのめかしながら、秋から専門学校で実践的な技術を身につけるという。ということで、学期の始まる9月までアルバイトをするつもりでいるけれど、これも簡単ではないのよね。

オタワの国立アートセンターに集まった卒業生達の何割が仕事をみつけているのだろう、、、。というのも、全国紙に特ダネ記事を書いていた知り合いの20代後半の娘が、彼女の仲間のジャーナリスト達とともにこの5月に解雇された。彼女の場合、学部は理系専攻、大学院はジャーナリズム。大学院時代から、大学新聞やや小雑誌に記事を書いていた。卒業後、カナダ全国紙でのインターネット記事担当の半年間契約を得る。そして、その後、正規社員で東部の地方新聞会社に雇われる。さらに次のステップアップのごとく、この1月に、カナダのメジャーなニュース通信社に移ったばかりで、なんなく5月に解雇。彼女の母親は、いったいこの優秀な若者達はどうするのだろうと憂いていた。ジャーナリストとして食べていけないのであれば、キャリアの転換を余儀なくされる。


いったい、どんな学生が就職できているのか、、と回りを見る。最近の大学教育は就職に有利にということで、ビジネス学科を取る学生が多い。また、他の学部とのダブル学科専攻。4年間に得るビジネス学科での知識なんて、短期的な視点に立ったものと思われるけれど、雇用者側への受けは大いにいい。そして、コーププログラムという各学期ごとに4ヶ月間、会社で働くことが要求されるプログラム。これは、職歴にも反映するので、就職には大いに有利である。学生にとっては休みがなく、きついプログラムだけど、お給料がもらえるので、それを学費に当てる学生もいる。結局、人文学系専攻だけだと、やはり就職には弱いということか、、、。

Thursday, June 07, 2012

メットHD2011-2012シーズン終わる

4月14日、ヴェルディのラトラビアータで2011-2012メトロポリタンオペラシーズンが終わった。2005年のザルツブルグ音楽祭で大喝采をあびたWilly Deckerのプロダクション。実はDVD も持っていて、何度繰り返してみたことか。DVDはAnna Netrebkoで迫力満点。ということで、やはりふけたなと思われるNathalie Dessayのヴィオレッタは今ひとつ、彼女体調も悪くて、1幕でのクライマックスのハイCをミスした。でもこのオペラ、最初から最後まで、歌い手はかなりの技量と体力を要求される大変なオペラだと、素人目にもわかる。

また、メットオペラでお目にかかるソプラノ歌手をみるかぎり、このヴィオレッタをできるソプラノはそういないんじゃないかな。。いや、技術的にはできると思う、でも若さと美貌、そして何よりも太っていないというソプラノ歌手がAnnaとNatarileくらいしかいない。今シーズン女性歌手は明らかにみな体重が増えていた。Annaしかり、Deborahしかり。シーズンプログラムは数年前に決まり、衣装合わせもプログラム写真の都合1年前くらいには終わっていると思う。でも、その後上演までの1年間で歌い手の体型はかなり変わると思われる。衣装のサイズがあわなくなるのではないだろうか。。

今シーズンはメット音楽監督兼首席指揮者のJames Levine体調不要のため、FabioLuisiが急遽副から首席指揮者となった。そのため、今シーズンのFabioのヨーロッパでの演奏会は変更を余儀なくされ、他の指揮者とのスケジュール調整に音楽界は、結構な混乱を招いたらしい。事実、Fabio はメットの副指揮者とはいえ、ピンチヒッターで、今までのメットHDで、お目にかかったことはほんとない。それが、今回は1ヶ月にワーグナーからモーツアルト、そしてヴェルディと。。多忙きわまりない。シーズン最後にはこの1ヶ月の間にメットオペラの指揮をした回数の記録を破るにまで至る。これは、すごいんだかなんだか、実は、北米体質の商業ベース、大量生産以外のないにものでもないのではないだろうか。器用なメット、、といえるかも。

Fabio が、インタビューで、メットオペラのオケや舞台をほめつつも、ヨーロッパのオペラは歌い手のみならず、楽団メンバーの個性も強いという発言があった。
ふむ、ヨーロッパでの本場のオペラを見たいなぁ。