Friday, September 25, 2009

コンドミニアムの老人達

夜の気温5度。

このコンドに引越して3度目の冬を迎えようとしている。昨年の冬に気がついたことは、掲示板によく死亡広告が張られたこと。今思うと、やはり冬は老人にはこたえるよう。

今週、新聞をメインロビーにとりに行く同じ階に住むボブに久しぶりにあった。夏は別荘、冬はフロリダと悠々自適の生活をしているボブ。でも、もうすぐ養老院に引っ越すという。新聞受けのところで、元気いっぱいのおばあさんと一緒になり、「あら、ボブ、もうしばらく見なかったけれど、あんた生きてたの?」と勢いよく質問する。そうしたら、「僕の腎臓が機能していないんだ、、、もうすぐ養老院に移るよ。。。」と力なく答えるではありませんか。。出勤前だったので、その場を離れたけれど、そういえば、奥さんのバーブが一緒じゃないなぁ、と疑問。バーブはボブよりも若く、いつも一緒にいてボブの先を歩いていた。ボブ一人で養老院に移るというのも、なんだか奇妙だなぁ、、と思っていたら、なんとクリスマス明けに80歳の誕生日を迎えた後、肺がんにかかっていることがわかりあっという間に亡くなったのよ、とご近所のおばさんから聞いた。ボブも90に手が届く歳だそうだ。

Monday, September 21, 2009

景気回復の兆し??

小雨、紅葉始まる

景気回復の兆しとメディアはいうけれど、わが街はクライスラーとGMのディーラーが閉鎖。それに伴いお隣さんに位置していたオイル交換のお店が閉鎖、と広い敷地が事務所だけ残される形となってしまった。クライスラーの閉鎖予告看板は経営者が定年を迎えるのでこの機会に販売店を閉鎖します。というもの、GMは近くにあったシェビーとビューックの高級車販売店に合併されたよう。

このコンドミニアムに住むルーシーは、中小の製造会社に勤めている。春に見かけたときは、毎日仕事がなくて、週に3回だけ働いている、と言っていた。それが夏には週に1回だけ、、、。それが先週から、毎朝彼女の駐車スポットに車がないところをみると、ここのところ毎日出勤していると想像する。同じ階に住むゲイのジョンもジョブシェアリングで週に3回仕事といっていたけれど、ここのところやはり毎朝車がない。

消費者の財布の紐が固くなると、外食もいわゆるファミリーレストランから安いマクドナルドにお客が流れるそうだ。なにも、マクドナルドなんかで一家で食事しないで、おうちでもっとマシなもの食べてよ、って言いたくなる。

Wednesday, August 26, 2009

カナダ東部の旅、その3漁港Lunenburgの街並と看板

旅行から戻って一ヶ月、GoogleMapで旅の足取りを追うのが楽しみ








Tuesday, August 04, 2009

カナダ東部の旅 その2

雨の多い夏で気温が上がらずみなぼやいている今年の夏。今日も雷、雨、竜巻警報。。

ノヴァスコシア旅行中によく見かけたものは、カナダ郵便局の郵便配達の車と日常工具を扱う金物屋のホームハードウェアというお店。カナダ郵便局の車は普通のバンにタクシーのように車の上にポンとカナダポストの看板を掲げている。どんな田舎に行っても、配達する車に出くわした。効率性を高めるため民営化を図った日本、国土の広いカナダだと、効率性を図ると、切捨て状態になるのは避けられない。きちんと、どこまでも届けているのだと感心。

日常工具を扱うのはホームハードウェアという看板の金物屋さん、アメリカやカナダの大企業の手の回らないような小さな町に必ず店を構え、贅沢品ではなく、必需品なるもののみをキチンと品揃えしている。このお店はもちろんカナダの中小都市にも点在しているけれど、消費者は他の大手店舗に足を運びがち。でも、多分堅実な消費者はハードホームウェアで用を足しているのだと思う。店舗の面積もこじんまりとしていて、余計に歩き回る必要もない=不必要な買い物をしない。

             ぷかぷか浮かぶアザラシ 

とりあえず鯨




                       鯨観光のキャプテンは海洋学者












Sunday, July 26, 2009

カナダ東部14日間キャンプ旅行(7月11日~7月24日)

車で14日間のカナダ東部キャンプ旅行に出かけた。オンタリオ州を出発、ケベック、ニューブランズウィック、そしてノヴァスコシア、そして1日赤毛のアンで有名なプリンスエドワードアイランドと、4州に渡り走行距離は6,700Km。

ノヴァスコシア州最北端のケープブレトン島の最北端の岩場に座りもの想う人















漁師


















岩場に立つカメラマン
















岩場に座り大西洋に沈む夕日をみる若者














大西洋に沈む夕日を粋なカップルと一緒に見る














午後の大西洋















そして、プリンスエドワード島で食べたロブスター











Thursday, June 18, 2009

マルコム日本の雑誌で紹介される

マルコムを日本語で検索するとこんなサイトに出会いました。アウトライヤーズが翻訳され、最近日本で出版されたようです。NYのマルコムの自宅での現地インタビューもあります。マルコムって自宅に人を呼ぶのが好きなのよね。。。今回はうまく翻訳されていそうな気がします。日本でもマルコム旋風がやってくるかも

http://shop.kodansha.jp/bc/books/topics/outliers/

Monday, June 15, 2009

"Outliers, The Story of Success", Malcolm Gladwell を読む

晴れ気温23度の日々が続いたと思ったら、今日は雨。気温16度。肌寒い

去年11月のブログで紹介した待望のマルコムの3冊目の本を読んだ。成功の秘訣は、才能も必要だけど、その時勢とタイミング、そして本人の集中度と努力である、という証明をまたまた様々な文献を駆使して立証する。今回は珍しくアジアにも目を向けていて、狩猟民族と農耕民族による忍耐力の差、国別権力社会指標(上下関係指標)に基づく縦社会の分析を大韓航空機やコロンビア航空機の事故例を取り上げて説明する。また、行間を読むことを当然とする東アジアの社会を具体的な会話例を用いて説明するのはこっけいなくらい。そして最後は、家族親族、特に両親が真面目にそして生き生きと働いている姿を垣間見ながら育っていくということも成功の大切な要素だと、マルコムのジャマイカ育ちのお母さんそしてその両親の具体例を用いてしめくくる。

読後感は、おもしろい、なるほどそうだ!というもの。でも、なんだか、マザコンっぽい最終章で終わってしまったなぁという感じもなきにしもあらず。

でも、流石マルコム。やはり読者を引き込む読ませる文を書いています。こうした話はガチガチの堅い文章でもったいぶって書いているものも多々あると思うのよね。でも、それはマルコムのスタイルじゃないわけ。そしてこれがベストセラーとなる秘訣かな。そして、翻訳も翻訳者がどう読むかでかなり違ったものになるなぁと思った次第。マルコムの生活スタイルを知ると、自然と読者をひきつける翻訳になるはず。TippingPointの日本語訳をちらりと見たけれど、まったく味気のないものだったのよね。

Monday, May 25, 2009

ジグナの誕生会

気温24度。ようやく新緑の季節。チューリップ、水仙、そしてライラック開花

インド人のシグナの30歳の誕生日に招かれた。ご両親、弟、おじさん、おばさん、隣人、そして友人。お母さんの手料理でのもてなしという心温まる誕生会。話していると、シグナ一家はウガンダの出身、20年前にカナダに移住したそうだ。親類の結婚式ということで、数週間前にウガンダ、ケニア、そしてデュバイに行き、そのときのビデオもプロジェクターで上映された。ほかにもタンザニア生まれで、25歳の時に結婚でカナダに来たという65歳のインド人女性もいた。英国教育制度のもとで育ったインテリ女性で、毎週ヨガを教えているとのこと。

そういえば、インド人も中国人同様昔から世界各国に移り渡っていたんだ。南アフリカのアパルトヘイトの時代でも、黒人よりも高い社会階層に属し商業活動に携わっていたことを思い出す。ここのところは、IT関係でインド人は世界中のIT企業で活躍している。昨日集まった若いインド人の男の子達はみなめがねをかけていて、ITスペシャリストに見えてならなかった。
上映されたビデオは空港で荷物を待っているところから始まる。デュバイの空港かと思いきや、なんとウガンダの空港とのこと。椰子の木のそびえ立つ天井の高い素ん晴らしい空港なのである。

Sunday, March 22, 2009

リラックスしている人達

スカッシュクラブに入り、新しい人達との出会いが始まった。スカッシュクラブはトロント郊外のベットタウンにあり、英語を母国語としない移民メンバーは私とこちらでPhDを取得した北京出身のカップルだけと思われる。

リラックスしているというのは、経済的にも精神的にも裕福というのか、余裕があるというか、ライフスタイルが確立しているというのか、ちょっと定かではない。

カナダに移住してかれこれ20年になろうとしている。その間、どちらかというと移民との交流の方が多かった。今も続くポーランド人との交流とかね。移民一世の生活は楽ではない。日本人であるということは、勤勉さが評判の経済大国(とりあえずね)からの移民ということで、ポーランド人と比較するとアドバンテージがあるかもしれない。ポーランド人を例にとると、みな自国でのキャリアを忘れ、次世代の子供達のために、生活の基礎を築くために職業を問わず働く。一方、クラブで会う人達は、悩みや苦労はそれなりにあるだろが、両親の世代には既に生活の基礎が築かれて入ると思われる。それに加え、みな弁護士だ会計士だ、エンジニアだとプロフェッショナルな仕事に従事している。スポーツが自分達の生活の一部にきちんと組み込まれていて、多分、子供の頃から、スポーツクラブに所属したり、積極的に課外活動に参加していたのではないかな、と想像する。要するにクラブメンバーは所得が中流の上ランクなのである。そうした意味では、クラブメンバーは一部の階層に集中する白人社会だ。

スカッシュした後、じゃ、コーヒーでも、、と足をのばし、おしゃべりに花が咲く。。最近気付いた事は、このおしゃべりがなんとも話題豊富でリラックスしていて楽しいのだ。そして、こんな話しばらくしていなかったな、、とふと思う。自分もカナダ移民としての生活が長くなり、カナダ事情を知り、自分の英語力も伸びたこともあるのだろう。

移民の人達との話題には政治的な事情を鑑みることが多々ある。彼らは歴史の一こまを実際に生きている人達。そしてクラブメンバーは、政治的関心は一応高いけれど、移民のそれとは異なり、大方は客観視し、メディアでその事情を知るという安穏とした時代に生きているのではないかな。そして、60年代の日本に生まれた自分もその中に入る。。でも、仕事が生活の中心であるという社会で育った自分は、まだまだリラックしている人達のカテゴリーに所属できそうもない。

メットオペラ:マダムバタフライ、ラソンナンブラ

気温が13度まで上がったかと思うと19日は雪。週末は風もなく穏やかで気温は6度。

3月はマダムバタフライに続き、ファンディエゴフロレースとナタリーデュセーのオペラ。

マダムバタフライは、日本人には耐えられないほど衣装がめちゃくちゃで、素晴らしいオペラにもかかわらず失望。かつらは折り紙張り合わせ、かんざしならぬ大型造花がドンと頭に。振袖風ドレス。蝶々婦人のママがなぜか角隠ししてる。蝶々夫人に求婚するやまうち(だったっけ)は、侍姿プラス山吹姿。あんたはいったいダレ???って感じ。なんでも、ディレクターの中国人の奥さんが衣装担当で、彼女のおじいさんは広東オペラに携わっていたということで、なるほどうなずける。広東オペラと北京オペラの違いは定かではないけれど、あの独特の色彩がそのまま使われていた。日本に行き、能や文楽も楽しんだというけれど、、、。友人の一人いわく、いまだかつてマダムバタフライで舞台衣装に満足したという日本人は聞いた事がないとのこと。NYには日本人が沢山いるのに、どうしてコンサルタントしてもらわないのだろうか。。との弁。もう一人の知り合いも同意見。衣装担当者は、自由な発想が求められるし、必ずしも日本の正統文化に習う必要はないけれど、ここまでめちゃくちゃだとねぇ。

昨日は、睡眠中に歩き回る習癖から婚約者との間にトラブルを発する、という他愛もない話のオペラ。でも、ペルー人のテナーフロレースが絶賛。声量、音域、ハイC、とけた違いのダイナミックさに予想通り感激(スクリーンに向かって拍手もした)。ナタリーも素晴らしいけれど、フローレスの声量に圧倒される感じ。本来舞台設定はスイスなんだけれど、ニュープロダクションということで、設定はマンハッタンのリハーサル場。これも、メットの前向きな取り組みなんでしょうけれど、成功とはいえないと思う。歌詩とマッチしていないのがあまりにも明らかで、違和感を感ぜずにいられない。カメラワークも珍しく雑で、胴体だけアップになったり。。ま、こんなこともありますかね。

ニューヨークの会場は、フロレースのテナーを聞きに来たと思われる観客でいつもより一杯だった。

今シーズン最後は5月で、新進のメゾソプラノ歌手の登場。宣伝で映し出されたけれど、素晴らしい!彼女のCDも手に入れたいと思ったほど。楽しみ!

Monday, February 23, 2009

南米の旅:2009年2月4日から2月15日



パラグアイ、アルゼンチン、そしてちょっとブラジルという旅から帰ってきた。


トロントからだと直行便でサンパウロまで約10時間。待ち時間は長いものの、そこからパラグアイの国境の町Ciudad del Este までの飛行時間は1時間40分。なかなか南米には縁がなく遠いものと思っていたけれど、結構悪くないものだと実感。でも、日本からだととても長旅ね。


行く前に図書館からベルリッツの30日間スペイン語マスターなるCDとテキストを借りてきたけれど、結局履修せずに出発。でも、今回、英語を母国語とする人達ってなんてラッキーなんだろうと痛感した。どこに行っても大抵通じるし、申し訳ありませんが、英語なんて言葉をお話になるでしょうか、、なんて謙虚な態度を微塵たりとも見せる必要もない。。。 次はいつスペイン語圏に旅するかわからないけれど、英語よりずっと発音しやすいスペイン語、次回はもうちょっと勉強してから行きたいもの。


写真はブラジル側からの世界3大滝の一つ、イグアスの滝。

Saturday, January 31, 2009

またまたコンドミニアムの老人達

雪の降る街である。
コンドミニアムに引越して1年1ヶ月が過ぎた。やっぱり、引っ越してよかったと思うことしきり。雪かき、車の雪払いをしなくていいのがどれほど楽なことか。。

以前にもここに住む老人達の事を書いたけれど、再び。去年は2、3人の新聞の切り抜き死亡広告が掲示板に張られた。いずれも80歳以上で、90歳を越していた一人の女性は、イギリスからの戦後移民。大戦中は、看護団員の一人として貢献したそうだ。カナダに移住してからも問題のある家庭の子供達を引き取るフォスターファミリー団体活動に従事していたとのこと。

ある土曜日の朝、一つのエレベーターが止まっていて、管理人のニックが玄関に立っている。エレベーターの点検?って訪ねたら、救急車がきているとのこと。老人ホームみたいなコンドミニアムだから、結構頻繁に救急車がきているのかもしれない。

先日、バルコニー付き南向きの広い部屋が売りにでていると掲示板に張られていたので、興味深々で見に行った。そうしたら、両親がずっと住んでいたのっと、その娘さんが案内してくれた。お母さんが昨年なくなり、80歳を超えたお父さんをシニアホームに移したそうだ。なるほど。。。

新年早々、日曜日の朝8時に、火災報知器がなり、階段を使って1階に下りるようにとの放送がなった。老人達は大方フロリダに行っているのか、階段を見ると、まばらな人影しかない。1階に集まった一人の老人は、火災が起こると助けてくれるって聞いているけれど、未だかつて誰も私を助けてくれた例はないわね、と皮肉交じりに言っていた。

先週だったか、夜の9時過ぎに部屋のドアをどんどんと叩かれた。ドアをあけると、コンドミニアムの住人で理事のロジャーが立っていた。私の部屋の上に住む住人から、私の部屋から煙が出ているみたいだとの通報を受けたという。なるほど、ロジャーの後ろにもう一人のおじいさんが立っていた。火の気はないけれど、乾燥機を今使っているよといったら、乾燥機からの空気が外にでて煙に見えたらしい。ということで問題なし。 火の元注意である。

Friday, January 30, 2009

市民劇場でジェーンオースチンの「高慢と偏見」を観る

1月31日(金)今晩、気温がマイナス18度に下がる。日曜日の最高気温はプラス2度。もう、めちゃくちゃ。

1月17日に、お芝居好きの友人に誘われて、市民劇団のお芝居を観にいった。あまり、演劇には縁がなく、カナダに来て初めての演劇鑑賞じゃないかと思う。座席が180くらいの小劇場でのお芝居。もともとトロント大学の女子卒業生による劇団として1919年に創立されたらしい。その後大学との縁は切れ、皆オーディションを受けての選抜とのこと。70歳くらいのおばあさんも出ていた。上演期間は2週間。素人くささの漂う雰囲気だったけれど、中から有名になる俳優さんもいるらしい。オーデションの条件に、この劇団は俳優組合に加盟していないので、組合員となっている方は対象外となりますとなっている。

友人のDは看護婦組合の弁護士。傍ら趣味でフランス芝居を英語に翻訳している。昨年は彼の翻訳が最終選考を通って別の市民劇場で上演された。また、演ずるのも好きらしく、オーディションを受け合格。2月から3月にかけてのお芝居に出る。観にいくのが楽しみだ。

Saturday, January 24, 2009

最近のメットオペラ

快晴、マイナス15度
11月22日:la Damnation de Faust, Berlioz
12月20日:Thais, Massenet
1月10日;La Rondine, Puccini
1月24日:Orfeo ed Euridice, Gluck

ベルリーズのファウストは、シルクドソレイユのプロデューサーによるもので、視覚に訴えるテクノロジーを駆使、また2次元にとどまらず舞台で3次元の動きを見せるという素晴らしいものだった。1月17日にアンコール上映があり、かなりの友人に勧めたけれどどれだけ行ってくれたかしら。

タイスはメットカバーガールのレネーフレミング。彼女のパワーを感じさせる迫力。でも、いつもレネーの舞台ドレスは特製の誰それデザイナーのドレスというのが話題になるのがなんかねぇ。

ロンダインはプッチーニ唯一の誰も亡くならないオペラとか。ソプラノ、テナーは本当の夫婦。奥さんはルーマニア人。バリトンのメットデビューの男性もルーマニア人で、ルーマニア人のオペラ歌手をちらちら見る。新しい演出ということで、最初のオペラは7歳の時にスカラ座で観たというオペラ通の友人も一緒に。彼もかなり感動の様子。プッチーニということでか、いつもより観客が若干多く40人くらい。なんでも近くの小さな町でも満席という状況らしい。とすると、この地元の映画館での上映は本当に穴場だ。

今日のオルフェオとユリディチェは、Mark Morrisがプロデューサー。ギリシア神話のなんともへんちくりんな話のオペラ化なんだけれど、かなり現代版としての演出。当然のことながらダンス振り付けもMarkMorris。おそらく従来のオペラだと、オーケストラの長い演奏が続くだけのところに、ダンスをもってきたのだと思う。これが、コンテンポラリーダンスであることはいいのだけど、振り付けは今一だったというのが感想かな。NYCの劇場での観客も少々戸惑っていた様子で、ダンスが終わったところで、拍手すべきかどうか、数秒間があり、まばらな拍手となっていた。このオペラ、この間みたスラムドッグミリオネアの映画の中でチラリと出たように思う。それは、ギリシア舞台バージョンの演出だった。。。 オルフェオはテナーではなく、メゾソプラノ女性。MarkMorrisがぶらりとさがるネックレスとショッキングピンクのショールであらわれ(普通のプロシャツとパンツの格好の上に)、なるほどゲイが演出すると、オルフェオも女性になるわけだ、、、という友人の弁。

でも常に革新的であるべきというモットーにたっているメットだから、さすがといえないでもない。

Friday, January 23, 2009

景気が悪い その2

1月23日、日中最高気温プラス2度。夜はマイナス20度で、体感温度は28度。。。ブルル

仕入先さんが会社更生法(と訳していいのかな)適用。
1953年創業の暖房機器を製造する地元中小企業が縮小から閉鎖へ140人解雇。
ドイツ移民で自分の家の一室から起業したという会社の縮小。80人解雇。
近隣の大きな保険会社が120人解雇。

カナダの国家予算も今後5年間は大幅赤字だって。ずっと黒字だったのに

Wednesday, January 21, 2009

景気が悪い

晴れ、マイナス13度

自分の職場も景気の悪い事しかり。そして、いたるところで景気の悪い話ばかり。12月は連日のように中小企業の倒産や工場の閉鎖のニュース。それにともない数百人から千人以上の解雇。クライスラーの大型トラックを製造する工場は町自体が3000人ほどの人口でその半分弱の数の従業員が解雇された。町自体壊滅状態である。身近なところでも、我コンドミニアムの知り合いも1月から失業、そして、いとこのボーイブレンド、ポーランド人の旋盤工の友人もいつも残業におわれていたのに今は8時間労働とのこと、奥さんが仕事があるだけましかも、、って。

景気回復なんて光はかすかにも見えない。まだ、斜面を転がり落ちているというのが本音で、谷底すら見えていない。

Tuesday, January 20, 2009

結婚25周年記念いくつかのパターン

以前にポーランド人の友人ゴーシャとアレックスの結婚25周年記念パーティーのことを書いた。2008年は周りで結婚25周年を祝う人たちがいた。 以下は他の知り合いのもの。

1.スコットランド出身のイアンとシオナの場合(40代後半のカップル)。案内状は、プレゼントは不要、1983年のファッションで来てくださいというもの。お家に行くと、沢山結婚式の写真アルバムも用意されていた。マイケルジャクソンのスリラーのヒット、プリンス、そして肩パットが流行り。ルービックキューブもこの年のもの。ということで、私はシンディーローパー風にアタマに大きなリボン、子供用の店で買ったネックレス・ブレスレットじゃらじゃらで行く。彼らの18歳の息子のロニーから、かっこいいよって言われて喜ぶ。。そして、ベスト衣装賞を獲得。おもちゃのバスケットボールゲームをもらう。

2.会社の友人バレリーの場合(40代中盤のカップル)。ベトナム人のご主人と一緒にメキシコ旅行へ

3.会社の友人デイブの場合(50代中盤のカップル)。ジンバブエ出身の白人デイブとカナダ人の奥さんは二人で自宅で過ごし、レストランでお食事。11月にしては珍しい好天で、デイブは一人でお気に入りのバイクで走る。

ゴールデングローブ賞受賞、「スラムドッグミリオネア」を観る、1月16日

TGTF (Thanks God Today's Friday、今日は金曜日、神様ありがとう!!)、ってよく金曜日に職場で使うのだけど、花金と訳せるかしらねぇ。仕事の後のみ歩くなんて殆どないけれど、サラリーマンにとって、金曜日はやはり”花の金曜日”。

ということで、花金気分で夜9時25分から上映の「スラムドッグミリオネア」を観に行った。ゴールデングローブ賞をとったばかりということと、学生街の小さな映画館ということで満席。無学歴のジャマールがクイズ番組で最高賞金を得る、果たしてどうして無学の彼が正解できたのかという種明かし。インド、ムンバイのスラムが舞台で、たくましく生きる二人の兄弟。インドスラムの現実を映し出す一方、常に希望の光がこの映画にはある。

映画館に行って、広告を見ていると、なんだかこの話、本で読んだみたい。。と思ったら、やはり原題「Q&A」の映画化されたものだった。2年ほど前に、いとこが結構読みやすいし、おもしろいかもって勧めてくれたもの。実は、本の各章ごとの展開となんだか文体のスタイルが苦手で3章あたりで読むのをやめていた。映画をみてもう一度読もうとまた開いたけれど、やはり、文体が好きじゃない感じ。。当然のことながら、本と映画は少し背景が違うらしい。頑張って、読み終えようか。。。

Sunday, January 18, 2009

久しぶりに地元交響楽団の演奏会へ

1月20、21、22日と、この冬最高の寒さ。マイナス27度で、体感温度マイナス34度だって。。週末は降雪量4センチ

クリスマスプレゼントとしてチケットをもらい、2年ぶりくらいに地元交響楽団の演奏会に行った。いつもの演奏会場ではなくて、隣町にある演奏会場へ。ベートーベンとブラームス。これが、よかったんだな。。足を運ばなくなった理由に、いつからか観客が楽章ごとに拍手するようになったことが一つある。それが、今日の会場での観客には全くなく、なんともスムーズに。。常任指揮者はカリフォルニア出身。今回の寒さで、「慣れてしまえば平気だよ、、」という発言はもうでなくなったそうだ。

ベートーベンのピアノコンチェルト3番、Cマイナーは、22歳の中国出身の女性。華奢な腕が鍵盤の上を流れる川のように動いていたけれど、このコンチェルト男性ピアニスト向きだな、、と思った。