プラハでは連日、コンサートホールや教会など10箇所くらいで室内楽の音楽会が開かれている。プログラムをみると、ちょっとがっかりの観光客相手のプログラム内容。全てといっていいくらいヴィヴァルディの四季の一楽章をやっている。第一楽章から最終楽章まで演奏するというプログラムはなく、あるところはバッハからガーシュインという耳慣れた音楽なんでもこいというプログラム。
プラハのオペラハウスでみたカルメンは、ライブだしこんなものかなって感じ。席は9割がたうまっている。観客は結構ブラボーってもりあがっていたけれど。。。男性コーラス陣営がなぜか年寄りばかりで、ちょっとお粗末。いったい若者はどこ?と聞きたくなるくらい。とりあえず、美しいオペラハウスに満足。
ミュニシパルハウスにチェコの作曲家スメタナの名称のスメタナホールというコンサートホールがある。ここもやはりヴィヴァルディの4季のプログラムだけど、、是非このコンサートホールを観たくて全章演奏というプログラムなので足を運んだ。演奏内容は、むむむむ、、、チェンバロとチェロ以外はみな黒服の弦楽楽器演奏者で立って演奏。ま、これはいい。ソリストが登場する前に、この弦楽団のマスターが登場。今、ビアホールで飲んできたぞ~という風情のおじさん。彼の演奏が、まさにビアホール、ポルカスタイルの演奏で全くいただけない。左手でバイオリンをしっかり握って、楽器を浮かして弾いている。。。ソリストがかなり譲歩してたなぁ。観客も各章拍手。これは私の一番きらいな観客のぱたーん。でも、コンサートホールの音響は最高。演奏者の息がきこえるくらいの前の席が好きなので4列目の真ん中にすわると、なるほど近すぎる。このホールは5列以降の一番高い席にすわらないとこのホールの音響を楽しめないとわかる。アコースティックな音はホールを包み込むようだ。
本物の音楽を聴きたいなら、チェコ交響楽団の根拠地のRudolfinum(チェコの作曲家ドボルザークの銅像がある)に足を運ばなくてはならないようだ。ここだと、紳士淑女のいでたちでの音楽会となる。
でも、結局のところ、地元の音楽家達の活動の場が観光シーズンにはあるということ。音楽のレベルを落としてはほしくないけれど、これはこれでいいのかもしれない。観光シーズンを終えた冬になると、演奏会も減るだろうけれど、レベルはぐっとアップするのかもしれないなぁ。
|
モルダウ河と美しい国立劇場 |
|
チェコ交響楽団の本拠地Rudolfinum |
|
ドンジョバンニの初演は、ここエステート劇場。モーツアルト自ら指揮 |
|
オペラハウス |
|
オペラハウスインテリア |
|
オペラハウス天井 |
|
ミュニシパルハウス、スメタナホールがある |
|
スメタナホールインテリア |
|
スメタナホール天井 |
|
スメタナホールバルコニー |