スカッシュクラブに入り、新しい人達との出会いが始まった。スカッシュクラブはトロント郊外のベットタウンにあり、英語を母国語としない移民メンバーは私とこちらでPhDを取得した北京出身のカップルだけと思われる。
リラックスしているというのは、経済的にも精神的にも裕福というのか、余裕があるというか、ライフスタイルが確立しているというのか、ちょっと定かではない。
カナダに移住してかれこれ20年になろうとしている。その間、どちらかというと移民との交流の方が多かった。今も続くポーランド人との交流とかね。移民一世の生活は楽ではない。日本人であるということは、勤勉さが評判の経済大国(とりあえずね)からの移民ということで、ポーランド人と比較するとアドバンテージがあるかもしれない。ポーランド人を例にとると、みな自国でのキャリアを忘れ、次世代の子供達のために、生活の基礎を築くために職業を問わず働く。一方、クラブで会う人達は、悩みや苦労はそれなりにあるだろが、両親の世代には既に生活の基礎が築かれて入ると思われる。それに加え、みな弁護士だ会計士だ、エンジニアだとプロフェッショナルな仕事に従事している。スポーツが自分達の生活の一部にきちんと組み込まれていて、多分、子供の頃から、スポーツクラブに所属したり、積極的に課外活動に参加していたのではないかな、と想像する。要するにクラブメンバーは所得が中流の上ランクなのである。そうした意味では、クラブメンバーは一部の階層に集中する白人社会だ。
スカッシュした後、じゃ、コーヒーでも、、と足をのばし、おしゃべりに花が咲く。。最近気付いた事は、このおしゃべりがなんとも話題豊富でリラックスしていて楽しいのだ。そして、こんな話しばらくしていなかったな、、とふと思う。自分もカナダ移民としての生活が長くなり、カナダ事情を知り、自分の英語力も伸びたこともあるのだろう。
移民の人達との話題には政治的な事情を鑑みることが多々ある。彼らは歴史の一こまを実際に生きている人達。そしてクラブメンバーは、政治的関心は一応高いけれど、移民のそれとは異なり、大方は客観視し、メディアでその事情を知るという安穏とした時代に生きているのではないかな。そして、60年代の日本に生まれた自分もその中に入る。。でも、仕事が生活の中心であるという社会で育った自分は、まだまだリラックしている人達のカテゴリーに所属できそうもない。
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