Sunday, August 28, 2011

コンドミニアムの老人達、年次総会はおもしろい

晴れ、風強し、気温27度まで上がる
今年のコンドミニアムの年次総会は、ロビーの改装の議題でもりあがる。最近の新しいコンドと比較すると我々のコンドのロビーは現市場標準からみるとかなり魅力にかけるので改装すべし、と昨年の総会で提案された。ということで、デザイナーとの話し合いもすみ改装が進んでいたらしいのだが(実は、この日指摘されるまで、どこが改装されているのかわからなかった)、どうも壁の色が問題らしい。
老婦人の発言「私達のコンドなのに、どうしてデザインの相談がなかったの??ひどいわ!」ってな感じ。美的センスのない男性理事に風当たり強し。ということで、またまたロビー改装委員会を結成し話し合おうという民主主義にのっとった結論となった。ヤレやれ。

でも、この私のコンド、私達のコンドという発言に、このコンドの魅力を再認識した。大方のコンドは、若い人達の仮の住まい(結婚し子供ができて一戸建てに引っ越すまで)。または、投資目的で所有しているといったケースが多い。でも、このコンドの住人にとっては、多分ここが最後の住居なのである。次の引越し先があるとしたら、介護付き養護施設か病院。ということで、この私達のコンドをいかに快適にするかということに対しては、ひとごとではない。

この日、私の隣には、15階の部屋を貸しているという投資目的にこのコンドを所有する50代と思われる男性が座った。彼が現在住んでいる別のコンドでは、こうした前向きで積極的な姿勢は全くないということ。去年から私達のコンドの屋上にアンテナが設置された。このアンテナの場所提供により、毎月アンテナ設置料金が入ることになり、これもコンドの将来資金に組み込まれていく。ここのじいさん、ばあさんは、やり手の起業家だよ、というのが彼の弁。なるほどうなずける。

一階にある憩いの場に共同図書がある。書籍の数は、2つの本棚から始まったそうだが現在は5つの本棚を埋めているそうだ。これも、住人の自発的な管理によるもの。統計的にみると、ガーデニングと料理の本を借りる人は殆どいないらしい(かなり納得できる)。ということで、こうした本は、また別のチャリティに出しているとのこと。

5月に思わぬ1週間休暇があり、朝、コンドの裏の森のベンチで本を読んでいた。すると、総会でも見たことのない90に近いと思われるおじいさんが、ダンボールの空き箱と鹿手を持って現れるではありませんか!それも2日連続。自分のペースでゆっくりと芝をはき、休憩しながら鹿手で集めてダンボールにいれる。こうした形で、自分のコンドの維持、そして社会の一員として貢献している。

このコンドミニアムの裏には、子供が巣立った後の退職者向けの階段なしの平屋建てがある(地下室はあり)。わがコンドは、その後の70歳後半向けの住居かな。そして、現在、養護施設の建設が一角に進んでいる。病院は近くにあるので、あと近くに必要なものは、ホスピスと葬儀屋かなぁ。

うちの窓から写した、北方向に建設中の養護施設。その奥はYMCA。

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