4月14日、ヴェルディのラトラビアータで2011-2012メトロポリタンオペラシーズンが終わった。2005年のザルツブルグ音楽祭で大喝采をあびたWilly Deckerのプロダクション。実はDVD も持っていて、何度繰り返してみたことか。DVDはAnna Netrebkoで迫力満点。ということで、やはりふけたなと思われるNathalie Dessayのヴィオレッタは今ひとつ、彼女体調も悪くて、1幕でのクライマックスのハイCをミスした。でもこのオペラ、最初から最後まで、歌い手はかなりの技量と体力を要求される大変なオペラだと、素人目にもわかる。
また、メットオペラでお目にかかるソプラノ歌手をみるかぎり、このヴィオレッタをできるソプラノはそういないんじゃないかな。。いや、技術的にはできると思う、でも若さと美貌、そして何よりも太っていないというソプラノ歌手がAnnaとNatarileくらいしかいない。今シーズン女性歌手は明らかにみな体重が増えていた。Annaしかり、Deborahしかり。シーズンプログラムは数年前に決まり、衣装合わせもプログラム写真の都合1年前くらいには終わっていると思う。でも、その後上演までの1年間で歌い手の体型はかなり変わると思われる。衣装のサイズがあわなくなるのではないだろうか。。
今シーズンはメット音楽監督兼首席指揮者のJames Levine体調不要のため、FabioLuisiが急遽副から首席指揮者となった。そのため、今シーズンのFabioのヨーロッパでの演奏会は変更を余儀なくされ、他の指揮者とのスケジュール調整に音楽界は、結構な混乱を招いたらしい。事実、Fabio はメットの副指揮者とはいえ、ピンチヒッターで、今までのメットHDで、お目にかかったことはほんとない。それが、今回は1ヶ月にワーグナーからモーツアルト、そしてヴェルディと。。多忙きわまりない。シーズン最後にはこの1ヶ月の間にメットオペラの指揮をした回数の記録を破るにまで至る。これは、すごいんだかなんだか、実は、北米体質の商業ベース、大量生産以外のないにものでもないのではないだろうか。器用なメット、、といえるかも。
Fabio が、インタビューで、メットオペラのオケや舞台をほめつつも、ヨーロッパのオペラは歌い手のみならず、楽団メンバーの個性も強いという発言があった。
ふむ、ヨーロッパでの本場のオペラを見たいなぁ。
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