Wednesday, December 30, 2015

ジョーンビーニーの死を知る

気温2度。霧が出ている。月曜日に降った雪が少し残る。

年末休暇でダラ~としている毎日。森の散策をして戻ってきたら、隣人からの留守電で、ジョーンが1週間前に亡くなったと知る。Gのお父さんが11月に90歳で亡くなったのと同じ彼女も90歳。

首がよく回らなくなって車の左後方確認が難しくなったから、車の運転をやめた、ということで、ここ4年ほど彼女の駐車場を借りていた。Gのお父さんの車の運転を(無理やり)やめさせたのと同じ頃で、お父さんも彼女くらいあっさりと車の運転をあきらめないものかと話したものだ。

駐車場を借り始めて、1年ほどたったころ、お茶に招いた。外見から70歳後半かと思いきや、Gのお父さんと同じ年で80歳後半。一生独身を通したキャリアウーマン。地元のコンクリート会社で定年までセクレタリーとして働いていたという。彼女の筆跡はテキストブックのように美しい。1960年代には、クルーズ旅行もしたという花のオフィスレイディだったことを知る。

2年前の2014年の冬は厳しくその年の終わり頃、腫瘍がみつかったとかで数回手術をしていた。その時、Gに遺書のようなものをくれた。それは、姪っ子にあてたメモで、そのまま彼女が写し書いたもの。内容は、もし、手術中に私に何かあったら、どこそこのGに駐車場を貸しているから、私のコンドが売れるまで、彼に無料で駐車場を貸すこと、というもの。手術は無事終わり、すぐさま退院、また、同じように自分の生活に戻る。Gが何か手伝いが必要なら言ってねというと、一度だけ食料品の買い物のお願いがあった。今年にはいって、腎臓も悪いとかでまた手術に臨んだ。この10月には、Gが彼女を市立病院までお見舞いに行く。翌週に退院し、また自分の生活に戻る。その数日後、介護施設に入るとの電話を受ける。その名前を聞くと、どうも終末ケア施設じゃないかなと。。。そして、彼女の死を知る。

老人施設にも、養護施設にも入らず、最後の最後まで自分の人生を全うする。近親者は3時間ほど離れたところに住む姪っ子。最後まで自分の判断で生きることのできた人生は素晴らしい。

2015年12月24日。クリスマスイブの日。クリスマスはグリーンクリスマス。満月が美しい夜でした

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