Saturday, June 14, 2014

マルコム、高等学校75周年同窓会に登場

6月6日金曜日、晴れ、

10日ほど前に地元の新聞でマルコムが高校の75周年同窓会にパネリストの一人としてやってくるという記事をみつけ、早速チケットを購入。

パネルは生徒から慕われた英語英文学の先生が進行役。パネリストはマルコムを含めて4人。うち3人は同級生。ブルースは新聞ニューヨークタイムズのエディター、マルコムは雑誌ニューヨーカーのライターであり5冊本を出版している。テリーはハーバード大学でソビエト・ロシアの歴史を教える教授。テリーのお兄さんはトロント大学ビジネススクールで教えると同時にビジネス界でもっとも影響力のある一人として名前があげれらている。つまり、この小さなな街の高校が輩出した自慢の同窓生。

この小さな街が彼らの成長にどう影響したのか。。。というのが主な質問。オンタリオの弁論大会でも大いに力を発揮したという腕白坊主3人は機知に富んだ回答をみせる。

1.都会から離れた小さな街で、住民がお互いを知っている。この子はどこそこの子、ということで、子供のいたずら、わんぱくにも寛容な社会
2.テリーとお兄さんのロジャーはメノナイトの家庭の出身。真理・真実が日々の生活の中に存在していたという。つまり神ということなのか。。。
3.大学で都会にでて、はじめてボタンダウンというシャツの存在を知ったというエピソードを語ったブルース。5人兄弟の末っ子だったため、新しい服など与えられることはなかったという。都会に出て、自分が田舎出身者と認識したようだけど、だからといって、自分の存在、価値観がゆらぐことは全くなかったみたい。物質的な価値観にゆさぶられないなにか確固としたものが既に育まれていたと思われる。

なぜ、同学年の3人が突出したのか、というのは不思議な疑問。たまたまの偶然なのか。テリーとお兄さんは遺伝子の関係だろうか。。体育館で行われたこのパネル、お隣に座った奥さんは、71年の卒業生。この同窓会のためにみな地元に戻ってきてますか?と聞くと、クラスメイト30人中20人は地元に残っているというではないか。農業主体のこの土地。やはり外に出るより、地元で家業を継ぐのが普通なんだと実感。

いつもこの街を訪ねると、馬車にのったメノナイトの住民と一般住民が全く違和感なく生活しているのに関心する。そもそもメノナイトの人達の定住が先だったと思うので、その基盤が守られているのだと思う。

でも、ここ10年、新興住宅地が広がり、この街に、新しい住民が急激に増えている。この不思議な融合関係が今後も保たれるか、ちょっと心配。
マルコムと進行役の先生


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