Monday, March 10, 2008

旧隣人との夕食:宗教と医学

3月10日、晴れ、朝マイナス22度、日中プラス2度。夜はマイナス6度。

8日の土曜日はまたまた大雪。積雪20cmという大吹雪の日に、以前の隣人、お向かえに住むご夫婦を夕食に招待した。それはそれは、色々な話題が上り、話がつきなかったのだけど、とても印象に残った会話がある。

おじさんは外科医で2年前に退職した。ご夫婦ともメノナイト派の熱心なクリスチャンである。食事の席で、政治と宗教の話はするなというけれど、という前置きで始まった。おじさんは医学部に進む前に神学を専攻したという。医学部に進んだのは、方向転換ではなく、まず神学を学びそれから医学部に進むと心に決めていたらしい。そこで、質問。医学部に進んで、宗教との葛藤や矛盾はなかったのかと聞いた。すると、逆に神の存在が益々確固としたものになったという答え。科学的実証は、神のまいた種を、人間が一つ一つ見つけているだけで、それは人類の永遠に続く作業だと言われた。

以前、パキスタン人の同僚が、神を信じないなんて、これほど不幸なことはない。今からでも遅くないよ、、などとずいぶんと心配してくれたことがある。その後、なんとなく説教じみた話が続いて、ウンザリしたものだ。でも、彼も勉強すれば勉強するほど神の存在を信ぜずにはいられないよ、と言っていた。

なるほど、その時は、ふ~ん程度の説得力しか感じなかったのだけど、おじさんのわずかの言葉には今までにない強烈な説得力を感じたなぁ。同時に、ちと俗っぽくなるけれど、2001年宇宙の度の最初のシーンが脳裏をかすめ(かなり俗っぽいか。。。)、更に遥かかなたの遠い遠い時間を感じることができた。

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