Saturday, January 24, 2009

最近のメットオペラ

快晴、マイナス15度
11月22日:la Damnation de Faust, Berlioz
12月20日:Thais, Massenet
1月10日;La Rondine, Puccini
1月24日:Orfeo ed Euridice, Gluck

ベルリーズのファウストは、シルクドソレイユのプロデューサーによるもので、視覚に訴えるテクノロジーを駆使、また2次元にとどまらず舞台で3次元の動きを見せるという素晴らしいものだった。1月17日にアンコール上映があり、かなりの友人に勧めたけれどどれだけ行ってくれたかしら。

タイスはメットカバーガールのレネーフレミング。彼女のパワーを感じさせる迫力。でも、いつもレネーの舞台ドレスは特製の誰それデザイナーのドレスというのが話題になるのがなんかねぇ。

ロンダインはプッチーニ唯一の誰も亡くならないオペラとか。ソプラノ、テナーは本当の夫婦。奥さんはルーマニア人。バリトンのメットデビューの男性もルーマニア人で、ルーマニア人のオペラ歌手をちらちら見る。新しい演出ということで、最初のオペラは7歳の時にスカラ座で観たというオペラ通の友人も一緒に。彼もかなり感動の様子。プッチーニということでか、いつもより観客が若干多く40人くらい。なんでも近くの小さな町でも満席という状況らしい。とすると、この地元の映画館での上映は本当に穴場だ。

今日のオルフェオとユリディチェは、Mark Morrisがプロデューサー。ギリシア神話のなんともへんちくりんな話のオペラ化なんだけれど、かなり現代版としての演出。当然のことながらダンス振り付けもMarkMorris。おそらく従来のオペラだと、オーケストラの長い演奏が続くだけのところに、ダンスをもってきたのだと思う。これが、コンテンポラリーダンスであることはいいのだけど、振り付けは今一だったというのが感想かな。NYCの劇場での観客も少々戸惑っていた様子で、ダンスが終わったところで、拍手すべきかどうか、数秒間があり、まばらな拍手となっていた。このオペラ、この間みたスラムドッグミリオネアの映画の中でチラリと出たように思う。それは、ギリシア舞台バージョンの演出だった。。。 オルフェオはテナーではなく、メゾソプラノ女性。MarkMorrisがぶらりとさがるネックレスとショッキングピンクのショールであらわれ(普通のプロシャツとパンツの格好の上に)、なるほどゲイが演出すると、オルフェオも女性になるわけだ、、、という友人の弁。

でも常に革新的であるべきというモットーにたっているメットだから、さすがといえないでもない。

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