Friday, June 08, 2007

The Cider House Rules, John Irving, 小説と映画

小説に感動し、映画はどんなものかと図書館からDVDを借りて見たことがある。小説も映画の脚本もジョンアービングによるものだけど、2時間という映画の制約上、全く異なる話となって映画化されている。ジョンアービング自身、インタビューで、映画という特殊な条件下では、登場人物を削除したり、話の変更を余儀なくされると語っている。特に彼の小説は、ページ数にして500から600ページ、そして、だいたい30年から40年の時間が経過する。この時間を2時間に集約しようとするとどうしても異なる話にしなくてはならないのは致し方ない。小説ではメロニーという孤児院時代一緒に過ごした女の子の存在が大きい。しばらく空白の時間をおいて、小説の最後の最後に、そしてなんとも絶妙のタイミングで、メロニーが登場する。それは、小憎らしいくらいに巧妙な筋書きで、溢れる涙をとめようがないくらい泣かせる。サイダーハウスルールを読んだあと、続いて、A Widow for One year (映画The Door in the Floorのベースとなったもの)を読んだ。映画を見てみたい衝動にかられることもあるけれど、おそらく観ないであろうと思われる。

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