Sunday, February 17, 2008

メットオペラ:マノンレスコー、アニメ映画ペルセポリス

青空の広がる最高の土曜日。明日は雨とか。

またまた待ちに待ったメトロポリタンオペラ。ここ労働者の街でのライブ映画館上映も、ぼちぼちと観客の数は増えてきた。40人くらいにはなったかな。ホント近いと便利。がらんとしているから席の確保も容易だし。

毎回メットのオペラをみて感心するのは舞台装置。最初にNYCでメットのオペラを見たとき(17年くらい前かな)、舞台の奥行きの深さにビックリしたのを覚えている。今回のマノンレスコーは毎回舞台装置が大幅に変わるため、各幕ごとに15分以上の休憩があった。3幕の背後には既に4幕の舞台が準備されており、ステージ自体が動くという感じだった。また、主役が世界各国からの選りすぐりであることは、以前に書いたけれど、その他の歌い手達が、アジア人黒人を含む様々の人種が混ざっているのもまさにニューヨークならではという気がする。 ちなみに、今回は休憩の間に舞台動物達も紹介された。


メットの後、日本でも話題になっているペルセポリスのアニメを見に行った。昨日のレビューによると、アニメといってもディズニーのアニメを想像してもらっちゃー困りますなんてことが書かれていた。お母さん役の声はカトリーヌドヌーブ。やはりフランス語は心地良い響きね。でも95分に集約されているため、話のテンポが速い。イラン革命やイランの歴史に事前に触れていると、話についていきやすいかも(本を読んでから見るといいと思う)。映画は、そうしたイランの現代史を背景に、主人公マンジェーンの少女時代から20代までの人生を描く。これは、背景こそ異なるものの、世界共通の若者の感性以外のナニモノでもないと思う。この本は3年前に購入し、友人にも読んで~と押し付けたり、プレゼントしたりもした。私は、100回近くは読んでいるな。外国で暮らす孤独という感覚が共有でき、時に胸にぐっとくる本なのである。白黒漫画、アニメも同様に白黒のところが、センスの光るところ。。

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