Wednesday, February 20, 2008

ピアノの調律

2月20日。ガソリン代リットル当たり1ドル9セント。18日の月曜日は州知事の公約どおり、初めての家族の日という祝日

月曜日の祝日にもかかわらず朝の9時にピアノ調律師のポールがやってきてくれた。昔は地元交響楽団でチェロを弾いていたという人で、今はもっぱら調律師。地元の音楽堂のピアノの調律もまかされているとのこと。今回は、2年ぶりの調律、そして引っ越したにも拘らず、ちゃんと覚えていてくれ、あれ犬はどうしたのなんて聞いてくれた。 ポールは、ケーキの折り詰めを横にしたような小型の黒い革のかばん一つで登場する。中身は、やすりや色々な種類のペンチ(私のピアノでそれらを使う事はみたことがない)、チカチカ点灯する音合わせの機械などで、あとは彼の耳のみ。あれだけの設備投資(?)で収入につなげるなんてスゴイなぁと思う。これは、物を書く人にもいえること(マルコムとかね)。そして大切なことは、この仕事が好きという事につきると思う。あぁ、自分にも設備投資のいらない才能があったら自立できるのになぁなんて思う。才能と投資費用のない分、勤め先で場所をおかりして、お仕事させてもらってますって感じ。音楽会では顔合わせしたことはないものの、話をすると彼もその場にいたという。今回メットのオペラの事を話したら、そうした情報は知らなかったようで3月のオペラを楽しみにして帰っていった。

調律中のピアノのメロディは、ちょっと定かじゃないけれど、確か昔のフランス映画ジャンポールベルモント主演の映画「きちがいピエロ」で、ちょっとアタマのねじの狂ったおじさんが埠頭で歌うメロディに似ている。

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